|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
エスプレンドー・ジオメトリコ (西:Esplendor Geométrico) はスペインのインダストリアル・ミュージックのバンド。スペイン語読みでは「エスプレンドール・ヘオメトリコ」。 スペインのグループ ''Aviador Dro'' (''El Aviador Dro Y Sus Obreros Especializados'')に参加していた、アルトゥーロ・ランス(Arturo Lanz)、ガブリエル・リアサ(Gabriel Riaza)、フアン・カルロス・サストレ(Juan Carlos Sastre)により、1980年代初頭に結成。 グループ名 ''Esplendor Geométrico'' (幾何学的なきらめき)は、イタリアの未来派詩人F. T. マリネッティのエッセイ『幾何学的および機械的かがやきと数的感受性』(伊:''Lo splendore geometrico e meccanico e la sensibilità numerica'')からとられている。 == 略歴 == 1981年、ファーストシングル ''Necrosis en la Poya'' を ''Tic Tac label'' よりリリース。次いでデビューアルバムとなる 『政党の鉄則』''El acero del partido/Héroe del trabajo'' を1982年にリリースしている。 1985年、グループのプライベートレーベルとなる ''Esplendor Geométrico Discos'' を設立。セカンドアルバム 『栄光のコミッサー』''Comisario de la luz/Blanco de fuerza'' はこのレーベルからリリースされた。 ハーシュノイズとインダストリアルリズムによる独自のスタイルは続く2枚のアルバム、1987年の 『コスモス・キノ』''Kosmos Kino'' と1988年の 『メカノ・ターボ』''Mekano Turbo'' でさらに深められていく。特に後者の 『メカノ・ターボ』 はエスプレンドー・ジオメトリコのスタイルを決定付けたアルバムとされている。 この後、1989年のライブ・アルバム 『ライブ・イン・ユトレヒト』''Live in Utrecht'' を経て、続く作品群は "Geometrik label" からリリースされることになる。1991年の ''Sheikh Aljama'' ではアラブ音楽を作品に取り入れ、''Veritatis Splendor'' (1994年) と ''Balearic Rhythms'' (1996年)では従来からのノイズを部分的に抑えて使用するなど音楽的な変化も現れた。この頃のメンバー構成は、アルトゥーロ・ランスとサベリオ・エバンヘリスタ(Saverio Evangelista)の2名。1990年にグループに加わったエバンヘリスタは、自身のプロジェクト ''Most Significant Beat'' でも並行して活動していた。ちなみに1995年には初来日を果たしており、この様子は翌1996年に発表されたライブ・アルバム''Tokyo Sin Fin''で聴くことができる。 1997年の ''Polyglophone'' で以前の作品のような荒々しいノイズを取り戻したエスプレンドー・ジオメトリコは、他のアーティストとのコラボレーションを行う。彼らのクラシックトラックのリミックスアルバム ''EN-CO-D-Esplendor'' には、コイルとクリス&コージーが参加している。2002年には、中国の影響を強く受けたアルバム ''Compuesto de Hierro'' をリリース。また、2枚組CDの ''Anthology 1981 - 2003'' が2005年にリリースされている。 2007年の''8 Traks & Live'' には過去作品のリミックスを含む音楽作品8曲と、2006年6月のマドリードでの DeciBELIO フェスティバルで披露したパフォーマンスを収録したDVDがパッケージされている。 2009年には ''Pulsion'' を発表。1曲目の ''Japo'' では日本の政治活動家、外山恒一の2007年東京都知事選挙の政見放送をサンプリングして用いていたり、他にもチェ・ゲバラやイスラム主義団体のリーダーのスピーチを用いているが、グループによるとこれは政治的かつイデオロギー的な意図をもったものではなく、彼らの言葉の強さに共鳴し用いたとしている。 現在、ランスは北京に、エバンヘリスタはローマに在住しているが、グループとしての活動は精力的に行われている。 最近では2007年4月に、スロッビング・グリッスルのピーター・クリストファーソン、DAFのロベルト・ゲアル、CoHことイワン・パブロフらとともに来日、京都と東京でライブを行っており、攻撃的なパフォーマンスを見せ高い評価を得た。また日本では2009年から2010年にかけて初期作品の再発が行なわれ、それに併せて2010年6月には3度目の来日公演が行なわれた。2013年には4度目の来日公演では非常階段との競演(「EG階段」と銘打って)も行なわれている。 過去作の再発、CD化が進んでいるものの、作品が入手困難ということもあって、インダストリアルおよび電子音楽を語る際に見過ごされることも多いが、オウテカやパン・ソニックなどのアーティストの作品では彼らの音楽からの影響が顕著に見られる。エスプレンドー・ジオメトリコはインダストリアルのみならず電子音楽の分野に多大な痕跡を与え続けているグループである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エスプレンドー・ジオメトリコ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Esplendor Geometrico 」があります。 スポンサード リンク
|