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エゾナキウサギの発見(エゾナキウサギのはっけん)では、エゾナキウサギが発見される経緯と発見後の事象について説明する。 エゾナキウサギは1928年(昭和3年)10月に北海道置戸で捕獲された。この一件は新聞の記事になり、同年10月14日の『小樽新聞』に「置戸で捕へた珍獣〔『野生動物調査痕跡学図鑑』(p397)より。〕」という見出しで掲載され、エゾナキウサギの存在が初めて広く世に知られることになった〔『野生動物調査痕跡学図鑑』(p395)より。〕。 == 発見までの経緯 == エゾナキウサギに関する文献や伝承は1928年(昭和3年)の置戸での捕獲まで存在しないと思われていたが〔、明治・大正期に十勝支庁管内の然別(しかりべつ)地区に入植した開拓民はエゾナキウサギが生息していることを知っていて、「ゴンボネズミ」と呼んでいた。しかしそのことが研究者に知られるのは後のことであった〔『野生動物調査痕跡学図鑑』(p396)より。〕。開拓民よりも遥かに長く北海道に住むアイヌ民族はエゾナキウサギの存在を知っていたと推察できるが、アイヌの伝承にはエゾナキウサギのことは出てこない。また江戸時代以前に蝦夷地(北海道)を探検した和人によるエゾナキウサギに関する報告はない。小泉秀雄〔「【書評】大雪山国立公園70周年記念出版から小泉秀雄・太田龍太郎の生涯を探る」を参照。〕らの大雪山調査会が1911年(明治44年)から1925年(大正14年)の期間に大雪山で9回調査を行っているが、1926年(大正15年)に刊行された小泉の著書『大雪山:登山法及登山案内』にはエゾナキウサギに関する記述はない。1925年(大正14年)に置戸の山火事跡地でカラマツの苗木が動物に齧られる被害が発生するが、営林署ではこの害獣を「特殊野鼠」と称した。後にこの動物がエゾナキウサギであることが判明する。そして1928年(昭和3年)10月に特殊野鼠(エゾナキウサギ)が捕獲され、珍獣として新聞記事となる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エゾナキウサギの発見」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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