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エゾバイ科 : ウィキペディア日本語版
エゾバイ科[えぞばいか]

エゾバイ科(えぞばいか・学名:Buccinidae)は、軟体動物門 腹足綱 吸腔目(旧分類 軟体動物門 腹足綱 新腹足目)に属する分類群の名称。巻貝の一種。種類が非常に多く、ツブなどの名で流通する寒流系の大型種は水産物として非常に重要である。
==概要==
全世界に分布し、少数の例外を除き海産。多くは多少なりとも縦に長い殻をもつ。食用に漁獲されるバイやツブと呼ばれる貝の多くが冷水域に棲むエゾバイ科の種で、日本海の深海に棲するエッチュウバイ(白バイ)や北方の岩礁に棲むヒメエゾボラなど、重要な水産物となっているものも多い。しかしエゾボラモドキ、ヒメエゾボラなど一部の種の唾液腺は、麻痺を起こす毒テトラミンを持つので、取り除かずに食べると食中毒である貝毒#巻貝(ツブ)中毒になる。一方、人間生活と直接のかかわりのない小型種も非常に多く、温帯〜熱帯にかけては多様な種が分布している。
軟体の詳細な比較や、分子系統および分岐分類学的研究の結果、従来は別科とされてきたイトマキボラ科ヨフバイ科などはエゾバイ科に包含されるべきであるともいわれ、逆に永い間エゾバイ科に置かれたてきたバイ(黒バイ)は別科バイ科として分けるのが妥当とされる(Harasewych & Kantor, 2002)。
科全体としてはもっとも多様な環境に生息するものの一つで、水平分布では寒帯から熱帯まで、垂直分布では潮間帯から深海まで生息し、干潟、転石地、岩礁地、珊瑚礁、砂底、泥底、熱水噴出孔に至るまでエゾバイ科の種が生息しない環境はほとんどない。基本的には海産であるが、汽水域に生息するものも少数ある。また東南アジアの渓流や湖沼に生息する''Clea''属は淡水性のエゾバイ科とされているが、分類学的研究が不十分なため実際には科の所属も含め系統関係などに不明な点もあるされる。もしこれが本当にエゾバイ科なら、一つの科で深海から淡水まで適応していることになり、貝類の中でも数少ない例となる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「エゾバイ科」の詳細全文を読む




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