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エゾライチョウ
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エゾライチョウ
エゾライチョウ(蝦夷雷鳥、学名:''Tetrastes bonasia'')は、キジ目ライチョウ科に属する鳥類の一種。狭義のヤマドリが棲息しない北海道では、ヤマドリの語は通常この鳥を指す。 本州の高山帯に生息するライチョウ (''Lagopus mutus'') とは属が異なり、羽の色は変化しない。英語圏では、冬に白い羽となるライチョウ属の種を''Ptarmigan''、羽の色を変化させない種は''Grouse'' と呼び区別される。 == 分布 == 世界ではスカンジナビア半島から朝鮮半島までのユーラシア大陸北部の森林やサハリンまで広く分布している。エゾライチョウが属する ''Tetrastes'' 属は全部3種で、他に四川省、甘粛省、青海省、雲南省、チベット等の比較的高標高地の森林だけに生息するミヤマエゾライチョウ ''Bonasa sewerzowi'' と北アメリカ北部に生息するエリマキライチョウ ''Bonasa umbellus''がいる。エゾライチョウは生息域が広く幾つかの亜種に分類されているが、4~11亜種まで分類には諸説ある。 ミトコンドリアDNAのハプロタイプなどの分析によると、大陸に生息する系統と北海道に生息する系統との分岐時期は約4万年前と考えられる。また、遺伝的多様性は維持されており、良好な状態で生存し続けていたと考えられる〔日本産エゾライチョウ Bonasa bonasia の遺伝的多様性と遺伝子流動 日本鳥学会誌 Vol.48 , No.1(1999)pp.47-60〕。ミヤマエゾライチョウが遺伝的には近縁で、更新世中期または後期に共通の祖先から分岐したと考えられる。また、エリマキライチョウとは更に古く、第三紀鮮新世に分岐したとされている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エゾライチョウ」の詳細全文を読む
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