|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana) ・ 沈殿 : [ちんでん] 1. (n,vs) precipitation 2. deposition 3. settlement (e.g., of sediment) ・ 殿 : [どの, との] 【名詞】 1. (pol) person 2. Mister (mostly in addressing someone on an envelope) 3. Mr
エタノール沈殿(ethanol precipitation)とは、多糖類などが溶解している溶液にエタノールを加え、溶質を沈殿させること。およびその沈殿物。遺伝子工学の実験では、核酸を精製する基本操作として一般的な手法である。 以下、核酸のエタノール沈殿法について説明する。 == 原理 == 核酸(DNA,RNA)は、極性を持つ高分子であり、水に溶解させることができる。エタノールは常温では、水よりも極性が小さく、任意の比率で水と混合できる液体である。エタノール自体は核酸を溶解させない。核酸水溶液にエタノールを加えると、すでに溶けていた核酸はエタノールに溶けないため、次第に析出する。 しかしながら、核酸はその構成要素リン酸に由来する負の電荷を持つため、お互いに反発し沈殿ができにくい。そのため、エタノール沈殿を行う場合、塩化ナトリウム溶液・酢酸ナトリウム緩衝液・酢酸アンモニウム緩衝液などを核酸溶液に加え、核酸の電荷を中和した後、エタノールを加えて沈殿させる。 上記の沈殿を得やすくするため、低温下で混合液を保管する(-20~-80)、グリコーゲンなどの共沈剤を加えるなどの操作が行われることもある。 また、エタノールの代わりに、より極性が小さいイソプロパノールを用いると、より沈殿が得やすい。しかし、イソプロパノールはエタノールよりも揮発性が低いため、最後の乾燥の段階で時間がかかるという欠点がある。またイソプロパノールが残ると、その後の実験に影響が大きい(酵素活性が阻害されるなど)ので、沈殿の洗浄・乾燥に留意が必要である。 水溶性のポリエーテルであるポリエチレングリコール(PEG)を用いたDNAの沈殿法(PEG沈殿)も用いられる。これには高分子量のDNAを優先的に沈殿させる効果があり、プラスミドなどの精製過程でのRNAの除去などに用いられる。これもPEGを除くために再度エタノール沈殿を行う必要がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エタノール沈殿」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|