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エダケカビ(''Thamnidium elegans'' Link 1809)というのは、ケカビ目に属するカビのひとつである。小胞子のうと、大きな胞子のうをつけるものである。 == 特徴 == エダケカビは、ヨーロッパでは古くから知られており、その最初の記載は1809年にまでさかのぼり、もっとも普通なケカビ目の菌の一つとさえ言われる〔Benny(1992),p.834〕。食物などにも生えることがある腐生菌である。通常の寒天培地上にもよく生育する。 培地上ではその菌糸体はケカビなどにやや似ている。菌糸は多核体で、よく枝分かれして培地内で成長する。コロニーの表面からは真上に向けて胞子のう柄を伸ばし、寒天表面からやや離れたところから横枝を伸ばす。横枝は細かく二又分枝を繰り返し、それぞれの先端に小さな球状の構造をつける。これには数個の胞子が含まれており、小胞子のうと言う。コロニーからは多数の胞子のう柄が出て、それらからはほとんどすべて小胞子のう柄が出るから、寒天の表面少し上に小胞子のうの層ができる。小胞子のうはその基部で折れて分散する。その後胞子のう膜が壊れて胞子が放出される。 胞子のう柄の先端は小胞子のう柄で終わる場合もあるが、さらに上に伸びて、その先端に大きな球形の胞子のうを生じる。この胞子のうはケカビのものとほぼ同じ構造を持つ。内部には柱軸があり、胞子は表面の胞子のう壁が溶けるようにくずれることで放出される。なお、大きい胞子のうと小胞子のうとで形成される胞子そのものには形態的な差はない。 これらの胞子は無性胞子であり、無性生殖によってよく繁殖する。有性生殖は接合胞子のうの形成によって行われる。自家不和合性であり、単独株の培養は有性生殖は行われない。接合胞子のうはケカビなどとよく似たものである。ただし、その形成には10℃以下の低温が必要で、一般の室温である20℃程度では形成されない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エダケカビ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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