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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: 模型用部品としてのエッチングパーツは金属板に光硬化樹脂を塗布し、露光する事によってマスキングすることにより、不要な部分を薬液(塩化第二鉄水溶液)によって溶かし、必要な形状の部品を作製したものをいう。なお、エッチングパーツとは和製英語で、英米ではフォトエッチ(''Photo etch'')という呼称が一般的である。 強度的な問題から、インジェクションキットよりも数段高い精密なパーツを提供できることで、ハイエンドユーザーに人気がある。作製には通常のインジェクションキットとは異なる技量が必要になることや、キットその物に近い(場合によってはキットの価格の倍以上の物も存在する)高価な価格設定により気軽に扱えるものではなかったが、最近は低価格化と製作技法・道具の普及によって市販のプラモデルに付属するまでになっている。 そのプロセスの特性上、平面的な部品の生産には適しているが三次元的な立体的な形状の部品の製作には適さない。また比較的高価な為、別売りのオプションパーツとして供給される例が多い。 == 概要 == エッチングパーツは、主に薄くて形状の複雑な部分の再現に用いられる。例として、戦車のフェンダーやライトガード、グリルメッシュ、航空機の計器パネルやアクセスパネル、自動車・バイクのディスクブレーキやエンブレム、等がある。計器パネルなどは塗装済みの製品も登場している。おそらくもっとも多量に使用するのはスケールが非常に小さい艦船模型であり、手すり、レーダー、窓枠、機銃、ラッタル、艦載機脚、プロペラ等など・・・非常に多くの部品をエッチングパーツに置き換えることがある。1/350、1/700という小スケールで、プラスチック成型では再現でききれない部分が非常に多いためである。 抜き落としの為に裏と表の両方からエッチングを施した両面エッチングや立体的な形状を再現するために数回に分けて感光樹脂の塗布、露光、エッチングを施す例もある。 主な入手経路は、ディテールアップパーツ専門メーカーが製造した市販品の購入であるが、模型自体に同梱していたりもする。 なお、近年メーカー純正というエッチングパーツがあり、これは模型自体を製造販売している会社が、商品につかってもらうために製作しているエッチングパーツである。ディテールアップ専用メーカー製より安価である場合が多いが、数も少なく、また応用も利きにくいためにシェアは低い。 エッチングパーツを販売しているディテールアップパーツ専門メーカーとして主なものは英ホワイトエンサインモデルズ、米ゴールドメダルモデルズ、トムスモデルズ、チェコのエデュアルドといった海外勢、日本ではファインモールド社が有名。。(専門ではないが)台湾のドリームモデルのように塗装の手間を省ける彩色済みパーツを扱うメーカーもある。また、青島文化教材社なども製作しているが、シェアは大きくない現状、ファインモールド以外は日本勢のシェアは低いといわざるを得ない業界でもある。 価格帯はさまざまであるが、安いものでは1000円以下、高いものでは10000円を軽く越えるものもあり、基本的には判の大きさで変わると考えてもよい。 中には上記のように彩色済みの物もあるが、その場合は諸経費により通常の物より高価になる。 : エッチングパーツの材質は、ステンレス、真鍮が代表的である。そのため普通のプラモデル用ニッパーでは切ることはできず(切ると刃こぼれを起こす)、専用のエッチング用ハサミや、カッターの腹で切るのが一般的。接着も瞬間接着剤やハンダ付けが必要で、塗装前に錆防止や模型用塗料定着のためのメタルプライマーを塗布するなど、プラスチックとは違った気遣いが必要である。そのため、以前は値段とあいまってハイエンドユーザーのものであったが、近年値段の低下と使用技術の普及により一般化してきている。また、先述したように塗装済みの物が販売されるなど、メーカー側も一般化を進めようとしているようである。 なお、エッチングパーツは、方法上は版画のエッチング技法と一緒なので自作している(それが可能な資金と設備を有している)人もいるが、こちらは使用済みの薬品の処理の問題などがあるため、まだ一般的とはいえない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エッチングパーツ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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