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エネルギー均分の定理 : ミニ英和和英辞書
エネルギー均分の定理[り]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
均分 : [きんぶん]
 (n,vs) equal division
: [ぶん, ふん]
  1. (n,n-suf,pref) (1) part 2. segment 3. share 4. ration 5. (2) rate 6. (3) degree 7. one's lot 8. one's status 9. relation 10. duty 1 1. kind 12. lot 13. (4) in proportion to 14. just as much as 1
定理 : [ていり]
 【名詞】 1. theorem 2. proposition
: [り]
 【名詞】 1. reason 

エネルギー均分の定理 ( リダイレクト:エネルギー等配分の法則 ) : ウィキペディア日本語版
エネルギー等配分の法則[えねるぎーとうはいぶんのほうそく]

エネルギー等配分の法則(、エネルギー等配分則、エネルギー等分配則などとも言う)は、系の持つ自由度ごとに一定量のエネルギーが配分されるという統計力学の法則。
古典力学、古典統計が成り立つ理想的な系を考える。この系全体のエネルギーの式(ハミルトニアン)を ''H'' とする。相空間の座標のある1つの成分(一般化座標または一般化運動量) ξ''j'' について、''H'' の項のうち ξ''j'' が関係する部分 ε''j'' が次のように表せるとする。
: \epsilon_j = \alpha_j \xi_j^2
ここで、α''j'' は適当な正の定数である。熱平衡状態において、このエネルギー ε''j'' の統計的平均は、
: \left\langle \epsilon_j \right\rangle = \frac k_B T
となる。''k''Bボルツマン定数、''T'' は絶対温度である。
つまり、理想的な系の熱平衡状態において、
1自由度あたりに平均で ''k''B''T'' /2 の運動エネルギーが割り振られ、
さらに調和振動子と見なせる自由度については 1自由度あたり平均 ''k''B''T'' /2 のポテンシャルエネルギーが割り振られる。
これをエネルギー等配分の法則と言う。
エネルギー等配分の法則は、エネルギーが上の式で示されるように二次形式で表現できる時に成り立つ(調和近似が成り立つ場合も含まれる)。系において、量子力学的な効果が顕著となる場合や、非調和項が無視できない場合は、この法則は成立しなくなる。
なお、自由度の数え方には、一般化座標と一般化運動量の対を1と数える流儀と、''k''B''T'' /2 のエネルギーが分配されるものを1と数える流儀がある。
== 例 ==

=== 単原子分子理想気体 ===
単原子分子理想気体の個々の分子のエネルギーは、''m'' を当該分子の質量として、
: \epsilon = \frac (p_x^2 + p_y^2 + p_z^2)
であり、これより、
: \langle \epsilon \rangle = \frac k_B T
となる。''x'' , ''y'' , ''z'' 各座標(=自由度)の運動量である''px'' , ''py'' , ''pz'' に対応する自由度にエネルギー''k''B''T'' /2 が配分されるため。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「エネルギー等配分の法則」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Equipartition theorem 」があります。




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