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『エノケンのとび助冒険旅行』(エノケンのとびすけぼうけんりょこう)は、1949年(昭和24年)9月20日公開の日本映画である。榎本健一 主演、中川信夫監督、エノケンプロダクションと新東宝の提携製作、新東宝配給。白黒映画でスタンダードサイズ、8巻 / 2,215メートル(1時間21分)。 == 概要 == 中川信夫の戦後復帰3作目である〔『中川信夫フィルモグラフィー』、p.242.〕。復帰作『馬車物語』(1948年)と同じく、榎本健一と徳川夢声が参加している〔。 榎本健一(エノケン)扮する人形遣いのとび助が出会った幼い少女とともにユートピアを目指す物語は、中川信夫にインタビューした桂千穂の指摘によれば「ラニヤン(原文ママ。ジョン・バニヤン)の『天路歴程』の頂き」ではないかという〔インタビュー『全自作を語る』、p.206-p.207.〕。ファンタジー映画であり、非現実的な世界を表現するために、清水崑の描いた漫画タッチのプロダクション・デザインをそのままマット画の背景美術として使用している〔。また、全編がスタジオ撮影であり、ロケーション撮影は一切行われていない〔本編映画で確認〕。 製作は野口久光だが、実質的なプロデュースは森岩雄が手掛けた〔。中川信夫は、森岩雄がこの作品に相当入れ込んでいたことを証言している〔。脚本は山本嘉次郎が執筆している。中川の回想によれば、山本のように既にベテランの域に入っている映画監督が脚本家として他監督の作品に参加するのは当時としては珍しいことだったという。しかし中川は「(山本のように)そんな偉い先生が、どうします、って僕に聞くんだな。こっちもアタマ、痛かったね」と、山本の脚本で監督をすることのプレッシャーを感じたことを後に述懐している〔。 中川信夫の証言などから、この映画は子供向けの作品として製作されたことが明らかにされている〔。また、冒頭で徳川夢声のナレーションは本作品が目指す物語の特徴を、コメディと泣ける話とホラーの混ざり合った冒険物語と語っており〔、主人公の旅の途中に現れる目が光るクモの精や美女に姿を変える人食い鬼、森に潜む数々の化け物などのホラー描写も数多く見受けられる〔。中川怪奇映画に焦点を絞った『地獄でヨーイ・ハイ! 中川信夫怪談・恐怖映画の業華』を編著した鈴木健介は、同書で本作品を中川怪奇映画8本の中の一つに加えている〔『中川信夫 怪談・恐怖映画の系譜』、p.6.〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エノケンのとび助冒険旅行」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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