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エビネ属 : ウィキペディア日本語版
エビネ属[-ぞく]

エビネ属(-ぞく、Calanthea、海老根、蝦根)は、ラン科の1属。
== 概論 ==
エビネとは、ラン科エビネ属(''Calanthe'')に含まれるものの総称であり、特にそのうちの1種 ''C. discolor'' の和名でもある。先にエビネ属の概要について述べる。
カクチョウランシランなどと共に、ラン亜科(Orchidioideae)のエビネ連(Arethuseae)のエビネ亜連(Bletiinae)に属する。
多年生の草本で、多くは地生であるが、まれに着生する。一般には短く、基部が肥大して球茎となり、短い匍匐茎で連なる。薄いを2-10枚ほどつける。
東南アジアを中心に、北はインドからヒマラヤ中国日本にかけて、東はミクロネシア、西は東アフリカ熱帯およびマダガスカル、南はオーストラリア北部までの範囲に約200種が、さらにメキシコからコロンビア西インド諸島に''C. calanthoides''ただ1種が分布する。日本には約20種が自生する。
日本産の種は全て常緑性であるが、熱帯アジアには落葉性の種がある(前者を''Calanthe''亜属、後者を''Preptanthe''亜属として分ける)。温帯産の常緑性種は冬芽を形成する。
花序は総状で直立する。花の色はきわめて多様である。美しい花を咲かせる種も多く、観賞用の栽培も盛んである。
日本では花の形を兜率天から降臨する弥勒菩薩に見立て「弥勒花」と呼ぶ地域がある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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