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エビ湖(艾比湖)またの名をエビ・ノール(艾比諾爾、エビノール、拼音:Ebinur)ないしエビ・ノール湖(艾比諾爾湖、エビノール湖)とは中国新疆ウイグル自治区ボルタラ・モンゴル自治州精河県のカザフスタンとの国境近くにある、新疆で最も大きな塩湖である。この湖はジュンガル盆地の西南部、ボルタラ川、精河、クイトゥン川など多くの内陸河川の集まる中心にある。 かつてその水面面積は1200km²を超えていたことがあり、湖への年間の流入水量は12億m³あった。だが20世紀後半以降、農地への灌漑用水を大量にとり始めたため、湖岸では砂漠化がひどくなり、風力の強い阿拉山口の風下であることと相まって、エビ湖は中国でも砂嵐のよく発生する土地の一つとなっている。今では湖面は500km²以下にまで縮まっていて 〔 〕、平均水深は1.4m、最も深い所でも3mである。水量の減少により湖水の塩分濃度は75~90g/lに達しており、魚の生存には適さなくなっている。ただしエビ湖に流入する淡水の川には裸黄瓜魚(ギムノディプティクス属の一種 ''Gymnodiptychus dybowskii'')などの魚類が分布している〔 〕。 エビ湖畔はポプラ林や梭梭(ハロクシロン属の一種 ''Haloxylon ammodendron'')林で構成される原始生態区であり、アカシカやモウコガゼル、野ウサギや野ガモなどの野生動物の生息するところであるため、2007年4月6日、中華人民共和国国務院はエビ湖湿地を国家級自然保護区とすることに批准した。〔 〕。 エビ湖の水には30種類を超えるミネラルが含まれ、そのうち塩分は14%以上に達し、食塩の総埋蔵量は1.25億トン、芒硝(硫酸ナトリウム)は12億トンになる。今のところ食塩、芒硝および塩化マグネシウムは既に開発が進んでいる。ミネラルの比重が高いため、湖中には大量の藻類とアルテミアがいて、後者は淡水養殖業における重要な飼料である。 == 参考文献 == 〔 * 王苏民、窦鸿身主编,《中国湖泊志》,北京:科学出版社,1998年,ISBN 7-03-006706-1,343-345页 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エビ湖」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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