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『エフェソの信徒への手紙』(えふぇそのしんとへのてがみ)は新約聖書中の一書。伝承では紀元62年ごろ、ローマで獄中にあった使徒パウロが小アジアのエフェソ(エフェソス)のキリスト者共同体にあてて書いたものであるという。 この伝承が本当なら『コロサイの信徒への手紙』(コロサイ書)や『フィレモンへの手紙』(フィレモン書)と同じ時期に書かれたことになる。現代では文献学の見地から本書簡の著者がパウロであるかどうかは疑問を持たれているが、聖書学者ウィリアム・バークレーはたとえパウロの名を借りたものだとしても『エフェソ書』は「使徒書簡の女王」といえるほどのものだといっている。日本語では『エペソ人への手紙』〔口語訳〕、『エペソ人への書』〔文語訳、大正改訳〕、『エフェソ信徒への手紙』〔新共同訳〕、『エフェソ書』などと表記されることもある。また脚注などでは、とりわけ章節を伴う出典参照において、しばしば「エペソ」「エフェソ」等と略記される。 ==執筆の経緯== 『エフェソ書』は特定の問題や状況に対処するために書かれたというわけではなく、パウロが自発的にエフェソスの共同体への愛情を示すものとして書かれたとされている。彼は共同体のメンバーが「キリストの教え」に従って生きることを望んでいるが、『ローマの信徒への手紙』(以下ローマ書)とは異なり、『エフェソ書』ではパウロの救済に関する思想が書かれているわけではない。むしろ、『エフェソ書』では救いと教会の関係が語られている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エフェソの信徒への手紙」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Epistle to the Ephesians 」があります。 スポンサード リンク
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