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ephedrine ===========================
エフェドリン()は、鬱血除去薬(特に気管支拡張剤)、または局部麻酔時の低血圧に対処するために使われる交感神経興奮剤で、漢方医学で生薬として用いられる裸子植物のマオウ(麻黄)''Ephedra sinica'' Stapf に由来するアルカロイドである。 1885年(明治18年)、長井長義がマオウから単離抽出した。マオウは、主要な有効成分としてエフェドリンを含んでいる。マオウ類の他種においても同様にこの成分を含む。 塩酸エフェドリンは、交感神経興奮効果を利用した様々な用途に使われている。現在では、主に感冒薬(風邪薬)、鎮咳薬を中心として、薬効をよりマイルドとした誘導体である ''dl''-塩酸メチルエフェドリンが、気管支拡張剤として使用されている。日本国内においては医薬品としてヱフェドリン「ナガヰ」®錠 25 mg、アストフィリン配合錠などが販売されている(注射剤のみが処方せん医薬品である)。乱用の危険性があり、含有する一般医薬品は1箱に制限されている。 ソーマと呼ばれるヴェーダやゾロアスター教の祭祀用飲料は、古代において原型となったものはマオウ由来ではないかと考証されており、主要成分としてエフェドリンを含んでいた可能性が高い。 == 化学的性質 == エフェドリンは光学活性を示し、2つの不斉炭素を持つ。慣例により、それらの不斉炭素上の立体配置が逆である鏡像異性体をエフェドリン、同じであるものをプソイドエフェドリン(偽エフェドリン、シュードエフェドリン)と呼んでいる。すなわち、(1''R'',2''R'')- および (1''S'',2''S'')- エナンチオマーはプソイドエフェドリン、(1''R'',2''S'')- および (1''S'',2''R'')- エナンチオマーはエフェドリンである。 市場に出荷されるエフェドリンは異性体 (−)-(1''R'',2''S'')-エフェドリンである〔Reynolds, 1988〕。 他のフェニルエチルアミン類と同様、エフェドリンはメタンフェタミンと化学的にいくぶん類似している。しかし、メタンフェタミンはより強力で、さらなる生物学的薬効を持つ。 エフェドリンの別名には (α''R'')-α-ベンゼンメタノール、α-ベンジルアルコール、L-エリスロ-2-(メチルアミノ)-1-フェニルプロパン-1-オールがある。塩酸エフェドリン (C10H15NO・HCl) としては、分子量 201.69、融点 218–222 である〔添付文書, 2005〕。メチル化された誘導体、塩酸メチルエフェドリンの融点は 187–188 である〔Budavari, 1996〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エフェドリン」の詳細全文を読む
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