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エリヤ : ウィキペディア日本語版
エリヤ

エリヤ(, , 、エリアイリアイリヤとも表記される)は、旧約聖書に登場する預言者。「エリヤ」とはヘブライ語で「ヤハウェ(主)は神なり」の意〔ELIJAH (a Hebrew name ... - Online Information article about ELIJAH (a Hebrew name ... 〕。
列王記』に名が見え、バアル崇拝への熱心な反対者、ヤハウェ信仰の守護者として描かれる。新約聖書『ヨハネによる福音書』では、旧約聖書を代表する預言者として言及される〔ヨハネ1:21ほか〕。イスラーム教においてはイルヤース () としてクルアーンに記述される預言者。
== 旧約聖書のエリヤ ==

はじめギレアデのテシベ(ティシュベ)に住み、アハブイスラエル王国の王であったとき、預言活動を開始した〔列上17:1-2〕。エリヤがサマリヤ地方を去ってヨルダン東岸のケリテ川のほとりに三年すんだ間、王国には雨がなく、飢饉が激しかった〔列上18:1-2〕。エリヤはイスラエルに戻ると、アハブに求めて「バアルの預言者450人、アシラの預言者4百人、イゼベルの食卓で食事する者たち」〔列上18:19〕との競争を行った。バアルの預言者たちとエリヤはカルメル山祭壇を築いて、それぞれの神に祈ったところ、エリヤのみが奇跡をなしたので、エリヤは競争者を捕えて殺した〔列上18:20-39〕。
そののち雨が降ったが、これを聞いたイゼベルは怒り、エリヤはイゼベルの怒りを避けて、ユダのベエルシバ(ベエルシェバ)へ逃れたのち、ホレブ山に身を隠した〔列上18:45,19:1-8〕。ホレブ山でヤーウェの言葉を受けたのち、エリヤはホレブを去った。その言葉とは、ダマスコスのハザエルをシリアの王に、エヒウをイスラエルの王に、エリシャを自分の後継者となる預言者としてそれぞれに膏を注ぐ命であった〔列上19:15-16〕。ホレブ山を降りたエリヤはエリシャと会い、これを後継者とした。
アハブがエズレルの人ナボテのぶどう畑を不当に欲し、イゼベルが無実の罪を着せてナボテを殺害した時、エリヤはアハブに会い、アハブが不当にナボテの畑を取ったことを責める神の言葉を伝えて、アハブとその家が滅びると預言した〔列上21:1-24〕。アハブは悔いたため、災いがアハブの身に直接及ばず、その子の代に下るとの預言がエリヤに下った〔列上21:27-29〕。のちにエリヤはつむじ風に乗って天に上げられ、エリシャはエリヤが火の馬が曳く火の戦車に乗って天に上るのを見た〔列下2:11〕。二人はのち二度と会わなかった。
シリヤのハザエルはエリシャと会ってその預言を聞いた後、王ベネハダデを害して王位を奪い〔列下8:7-15〕、エヒウはエリシャに膏注がれた後、叛乱してアハブの子ヨラムより王位を奪ってイスラエルの王となった〔列下9:1-29〕。
ユダヤ教ではモーセ以後、最大の預言者とみなされた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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