|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。
エルミサウルス(''Elmisaurus'')白亜紀後期に生息した恐竜の絶滅属である。オヴィラプトロサウルス類の獣脚類である。化石はモンゴルから足と手の骨が発見されている。 ==研究史== 1970年、ポーランド-モンゴル共同古生物学調査隊によりモンゴル、ウムヌゴビ県で2つの小型獣脚類の断片的な化石が発見された。 タイプ種''Elmisaurus rarus'' は1989年ににより命名、記載された。属名はモンゴル語で「足の裏」を意味する''elmyi'' あるいは''ölmyi''から派生していて、これはタイプ標本が中足骨であると考えられたためである。 種小名はラテン語で「珍しい」という意味である。ホロタイプ標本 ZPAL MgD-I/172はと癒合した左の中足骨である。2つのパラタイプ標本があり、ZPAL MgD-I/98は右の手と足、 ZPAL MgD-I/20は大型の個体の左側の中足骨の上部で断片である〔Osmólska, H. (1981). Coossified tarsometatarsi in theropod dinosaurs and their bearing on the problem of bird origins. ''Palaeontologica Polonica'' 42:79-95.〕。 第2の種は1989年により命名された〔Currie, P.J. (1989). "The first records of ''Elmisaurus'' (Saurischia, Theropoda) from North America." ''Canadian Journal of Earth Sciences'' 26(6):1319-1324〕。この北アメリカの種は初め1933年ににより足の標本ROM 781に基づいてオルニトミムスの一種として記載された〔Parks, W.A. (1933). New species of dinosaurs and turtles from the Upper Cretaceous formations of Alberta. ''University of Toronto Studies, Geological Series'' 34:1-33.〕。カリーはまた、顎の断片に基づくアメリカの種カエナグナトゥス・ステルンベルギ( ''sternbergi'')も''E. elegans''であるとした。これらの標本は保存状態が悪く、タイプ種と地理的隔たりも大きいため、アメリカの種をエルミサウルスに分類することには異論がある。1997年はこれらの隔たりゆえエルミサウルスの第2の種はキロステノテスに属し、''Chirostenotes elegans''とするべきであると表明した〔Sues, H.-D. (1997). "On ''Chirostenotes'', a Late Cretaceous oviraptorosaur (Dinosauria: Theropoda) from western North America." ''Journal of Vertebrate Paleontology'' 17(4):698-716.〕。この意見をカリーには受け入れられなかった〔Currie, P.J., 2005, "Theropods, including birds". In: Currie, P.J. and Koppelhus E.B. (eds). ''Dinosaur Provincial Park, a spectacular ecosystem revealed, Part Two, Flora and Fauna from the park''. Indiana University Press. pp. 367-397〕。しかし、マリアンスカ、オスモルスカといった研究者はズースの''E. elegans''をキロステノテスとする再分類案を支持した〔Maryanska, Osmolska and Wolsan, (2002). "Avialan status for Oviraptorosauria." ''Acta Palaeontologica Polonica'', 47(1): 97-116.〕 ==病理== 2001年のブルース·ロスチャイルドらによる研究では23個のエルミサウルスのものとされた足の骨について疲労骨折の痕跡が検証されたが、まったく発見されなかった〔Rothschild, B., Tanke, D. H., and Ford, T. L., 2001, Theropod stress fractures and tendon avulsions as a clue to activity: In: Mesozoic Vertebrate Life, edited by Tanke, D. H., and Carpenter, K., Indiana University Press, p. 331-336.〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エルミサウルス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|