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エルワク(El Wak)はケニアの北東州、の町。すぐ東にソマリア国境があり、エルワクから東に10キロメートルほどの位置にソマリアのエルベルハギア(El beru hagia)の町がある。また、北東のマンデラ、南西のワジールを結ぶイシオロ・マンデラ・ロードのほぼ中間に位置する。 エルワクの「エル」は井戸を意味し〔S.M. Adam "New student dictionary English-Somali", ISBN 1-874209-33-2〕、この付近の地名に多くみられる。東の隣国ソマリアに入ってからもエルワクと呼ばれ、ゲド州には県がある。 町にはいくつものワジ(涸れ谷)がある。雨季は2度あり、3月から5月、10月から12月である。雨は雨季に集中して降り、乾季にはほとんど降らない〔。 住民の多くは遊牧民で、家畜の肉や乳を食糧としている。家畜はウシ、ラクダ、ヤギなどが多い〔。食糧としての獣乳の重要性は、南部の町ワジールよりも高い。乳はギー(バターの一種)にも加工される〔。 家畜は自分らの食糧としてだけではなく、市場でも取引される。エルワクでは女性が作った敷物やロープも取引される。キャベツなども取引されており、季節によってはトマトや玉ねぎも市場に出る。ごく稀にバナナ、マンゴー、スイカが売られることもある〔。 ==近年の動向== 1992年には隣国のソマリア内戦を受け、エルワクに難民サイトを設けることが計画されている〔 第125回国会 安全保障委員会 第1号 〕。 ケニア北東部を襲った2005年の旱魃の被害はエルワクでも大きく、国境なき医師団の2006年の調査では、栄養失調によりクワシオルコルの症状さえ発生している〔MSF 雨季に入った北部のエルワクで栄養失調が増加 〕。旱魃の後の11月には今度は洪水が襲い、2007年初頭には再び旱魃となった〔Save the Children A Causal Analysis of Malnutrition 〕。 2008年にはソマリア国境から2キロメートル以上離れたところで、イタリア人のカトリック修道女2名が誘拐される事件が起きている〔CNN Bandits kidnap Catholic nuns in Kenya 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エルワク」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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