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エルヴィン・シュタイン : ウィキペディア日本語版 | エルヴィン・シュタイン
エルヴィン・シュタイン(Erwin Stein, 1885年~1958年)は、ウィーン出身の作曲家・著述家。シェーンベルクの友人かつ門人として著名で、1906年から1910年までその薫陶を受けている。シェーンベルクの「私的演奏協会」結成における主要な助手の一人として名を残し、同協会の演奏会のために、ブルックナーやマーラー、ドビュッシーの交響楽を室内楽用に編曲した。1938年までウィーンにとどまり、音楽教師や指揮者、尊敬する作曲家の代弁者として名を揚げたが、アンシュルス後はナチスを避けてロンドンに亡命し、楽譜出版社ブージー・アンド・ホークスの校閲者を担当した。 シュタインは、シェーンベルクは無論のこと、同門で「新ウィーン楽派」の仲間ウェーベルンやベルクのほかに、マーラーやベンジャミン・ブリテンについて力説しており、シュタインはこのいずれの人物とも個人的に面識があった。1924年には、シェーンベルクに託されて、論文『新しい形式原理 ''Neue Formprinzipien'' 』を執筆するという、困難で重要な任務を引き受けている。事実上これは、12音技法についての最初の論文と呼んでよい。シェーンベルク没後に、最初の書簡集の校訂も務めている。1939年には、現代音楽の季刊誌『テンポ』の創刊にも力を添えた。シュタインの娘でピアニストのマリオン・ソープ(マリオン・スタイン)は、イギリスのリーズ国際ピアノ・コンクールの創設者の一人であり、ヘアウッド伯爵と結婚、次いで元自由党党首の政治家ジェレミー・ソープと再婚している。
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