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エル・ドラード : ミニ英和和英辞書
エル・ドラード[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

エル・ドラード : ウィキペディア日本語版
エル・ドラード[ちょうおん]

エル・ドラード西:El Dorado)は、南アメリカアンデス地方に伝わる黄金郷(おうごんきょう)にまつわる伝説である。転じて、黄金郷自体を指す言葉としても使用される。大航海時代にヨーロッパ人の間で広まったである。
==概要==
エル・ドラードとはスペイン語で「金箔をかぶせた」、または「黄金の人」を意味し、16世紀頃までアンデス地方に存在した()の儀式が基になっている。
この地方ではの採掘と装飾技術が発達し、コロンビアの首都ボゴタより北に57キロメートルの所に、山に囲まれたきれいな円形の湖である〔二村久則編集『コロンビアを知るための60章』 明石書店 <エリアスタディーズ90> 2011年 76ページ〕。
このグアタビータ湖では、その土地の首長が全身に金粉を塗り儀式を行う風習をもっていた〔この地方にはムイスカ族が住んでいた。その新たに族長になった者が即位式で体に松脂を塗り金粉をまぶし「黄金の人(エルドラド)」となった。そして、族長は神官とともに筏に乗って湖の真ん中に進み奉納品を湖の底に沈め、その後で自らも水中に入り、浮かび上がってくるという儀礼を行っていた。この儀礼の様子が1636年にボゴタ生まれのスペイン人ファン・ロドリゲス・フレイレによって記録されている〕〔二村久則編集『コロンビアを知るための60章』 明石書店 <エリアスタディーズ90> 2011年 76-77ページ〕。
大航海時代スペインコンキスタドール達がこの噂を聞き、話に尾ひれがついて、アマゾンの奥地に黄金郷があるという伝説となった。
最後に儀式が行われたのは16世紀初頭だったが、伝説は約300年間、ヨーロッパ人の間を彷徨った。18世紀後半まで世界地図にも描かれ、実在が信じられていた。しかし19世紀初頭、アレクサンダー・フォン・フンボルトによってアンデスやアマゾンは踏破され、地図上からは消し去られた。
1801年、アレクサンダー・フォン・フンボルトもこの湖に立ち寄り、ムイスカ族とグアンタビータ湖に関する記録を残している〔二村久則編集『コロンビアを知るための60章』 明石書店 <エリアスタディーズ90> 2011年 77ページ〕。
今日、グアタビータ湖の黄金探査は政府により禁止されている〔二村久則編集『コロンビアを知るための60章』 明石書店 <エリアスタディーズ90> 2011年 78ページ〕。
標高3100メートルという高地に位置する。そこに生息する多くの珍しい動植物を観察することができる。しかし、余りに多くの人たちがハイキングやキャンプに訪れたため、環境破壊が深刻化した。そのためにクンデナマル県の地域自治団体が2002年湖周辺への立ち入りを禁止した。3年後の2005年、状況の改善に伴い一定の条件の下で観光客の受け入れを再開した〔少人数ごとに地域自治団体のガイドが同行するグループツアーのみとなり、出発前に環境保全の為の説明が行われるようにもなった。また、観光インフラの整備、駐車場施設、受付、トイレやムスイカ族が儀礼を行った建物も建設された〕〔二村久則編集『コロンビアを知るための60章』 明石書店 <エリアスタディーズ90> 2011年 79ページ〕。
2006年5月、地域自治団体の職員が、観光道の補修をしていた時、地表からわずか15センチメートル下から素焼きの器に入った黄金製品を見つけたというニュースが報じられた〔。
ただし、ヨーロッパ人が想像したエル・ドラードではなかったが、コロンビアには前述のチブチャ文化以外にもかつては、タイロナ文化、シヌー文化が繁栄し、またペルーにはを継承した北海岸のモチェ文化シカン王国チムー王国に見事な製品を生み出した技術が存在していたことが明らかになっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「エル・ドラード」の詳細全文を読む




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