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エレギヤラトマス(発音はエレギャラトマス)とは日本の競走馬、繁殖牝馬である。アメリカからの持込馬として走り、1936年、阪神競馬倶楽部主催の春季帝室御賞典に優勝。繁殖名・月丘(つきおか)として、母としても優秀な成績を残した。 半弟に中山農商省賞典障碍の優勝馬カミワカ(父ダイオライト)、半妹に阪神4歳牝馬特別の優勝馬で東京優駿(日本ダービー)2着のサンダーランド(父トウルヌソル)がいる。 == 概要 == 1931年、宮内省下総御料牧場がアメリカより輸入した3頭繁殖牝馬のうちの1頭・星若の持込産駒。1877年にレキシントン産駒の種牡馬3頭が輸入されて以来、54年ぶりに導入された本格的アメリカ血統の持ち主だった。父はこの前年に初の北米リーディングサイアーとなり、通算4度の首位を獲得した名種牡馬サーギャラハッド、母は1勝馬で近親に目立った活躍馬はいないが、母系代々にはそれぞれリーディングを経験した一流種牡馬が配合されている良血馬であった。 競走馬時代は、同じく持込馬として誕生したクレオパトラトマスと共に活躍し、鳴尾競馬場で行われた当時最高峰の競走・帝室御賞典を含む13勝(うち障害競走3勝)を挙げた。美馬厩舎の所属騎手だった庄野穂積や、産経新聞記者・内山勝三郎の回想に依れば、スマートだったクレオパトラトマスに比べて、エレギヤラトマスは一回り大きく、「ごつい感じのアメリカ馬らしい型」であったという〔中央競馬ピーアール・センター編『日本の名馬・名勝負物語』49頁。〕。 一流の競走成績を残して繁殖牝馬となり「月丘」と改名されると、同じく「月城」と改名されたクレオパトラトマスと共に活躍する。1940年に生んだ牝馬ハチアジカワ(繁殖名・年丘)は京都記念に優勝、繁殖入りして第33回東京優駿(日本ダービー)優勝馬テイトオーの祖母となり、1948年に生んだクモワカ(繁殖名・丘高)は桜花賞で2着、母として桜花賞優勝馬 ワカクモを産んだ。さらに同馬から派生した系統から テンポイント、ダイアナソロン等、数々の名馬が輩出され、エレギャラトマスの牝系は下総御料牧場から出たものとしては最も発展した系統となった〔クモワカから母系を大きく発展させた吉田牧場の吉田重雄は、経年の後も続く成功の要因について「スピードでしょうね。長持ちする牝系に必要なものは、絶対的スピードです」と語っている。(日本中央競馬会『優駿』2000年9月号 51頁)〕。1995年には、5代孫のフジヤマケンザンが香港国際カップに優勝し、クレオパトラトマスの孫・ハクチカラ以来36年振りの日本馬による国外重賞制覇を達成している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エレギヤラトマス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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