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エレバス山[えればすさん]
エレバス山(エレバスさん、Mount Erebus)は、南極に位置し地球上で最も南にある活火山である。標高3,794mで、ロス島西部に屹立している〔ナショナルジオグラフィック 2012年7月号〕。 == 歴史 ==
1841年、極地探検家ジェームズ・クラーク・ロスが南極探検航海中に発見した火山である〔。ロスは乗船していた海軍艦船HMSエレバスの名前をその火山に付け〔、探検隊のもう一隻の艦船HMSテラーの名を同じくロス島にある火山テラー山に付けた。「エレバス (Erebus)」は、ギリシャ神話の原初神カオスの息子エレボスに由来する。 1908年、最初に登頂を果たしたのはアーネスト・シャクルトン卿の探検隊メンバー、T・W・E・デイヴィッド率いる登山隊であった〔。山頂までは5日半かかり、途中暴風雪に見舞われ24時間以上も身動きが取れなかった〔。飲み水もなく外気は‐34度になり隊員には虚脱状態になったり凍傷になって指を失った者もいた〔。 活動が1972年から観測されている南極で最も活動的な火山であり、アメリカニューメキシコ鉱山技術研究所のフィリップ・カイル教授が1972年以降の夏季ごとに火山学者を引き連れて調査を続けており、火山としては比較的解明が進んでいるほうである〔。2005年には小規模な火山灰噴出があり、溶岩湖近傍の火道から溶岩の流出も観測された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エレバス山」の詳細全文を読む
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