|
エンタブラチュアとは、柱頭の上部へ水平に構築される部分で、モールディングや帯状装飾で飾られる。 エンタブラチュアは古代建築の重要な要素であり、一般的にはアーキトレーブ、フリーズ、コーニスの部分に分かれる。 アーキトレーブは、円柱と、円柱や各柱、壁との間に渡されたすぐ上の部分であり、フリーズとは装飾される場合もされない場合もある細長い部分、コーニスとは破風の下に張り出した部分である。 エンタブラチュアの構造は、ドーリア式、イオニア式、コリント式の、3つの古典的オーダーに分かれる。 それぞれ、アーキトレーブ、フリーズ、コーニス部分は、オーダーの柱部分の割合により定義される。 ローマやルネサンスの様式では、通常は柱の高さの約4分の1となる。 これに合致しない派生タイプも生じている。 == ドーリア式 == 純粋な古典ドーリア式エンタブラチュアは簡素なものである。 最下部の帯状部分であるアーキトレーブは、下から上の順に、guttae 、regulae 、taenia に分かれる。 フリーズ部分はトリグリフ(トリグリュフォス)が特徴的である。 トリグリフとは垂直方向に取り付けられた飾り板状の部分で、トリグリフとトリグリフの間の部分はメトープと呼ばれる。 メトープは、装飾される場合もあれば何ら装飾のない場合もある。 トリグリフは、水平方向に平べったく突出した taenia の上に位置し、アーキトレーブの最上部にあって guttae と呼ばれる雫状の装飾に接している。 トリグリフの最上部は、コーニスの出っ張りに接している。 この出っ張りの下部は mutule で装飾されているが、これは guttae で仕上げられていることの多い、飾り板状の部分である。 コーニスは、軒下端、コロナ、冠刳形(くりがた)に分かれる。 軒下端の下側は何の装飾もなく露出したままである。 コロナと冠刳形が、コーニスの主要な要素となる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エンタブラチュア」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Entablature 」があります。 スポンサード リンク
|