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エンドツーエンド原理 : ミニ英和和英辞書
エンドツーエンド原理[えんどつーえんどげんり]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [はら, もと]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation
原理 : [げんり]
 【名詞】 1. principle 2. theory 3. fundamental truth 
: [り]
 【名詞】 1. reason 

エンドツーエンド原理 ( リダイレクト:エンドツーエンド原理(End-to-End Principle)は、コンピュータネットワークの古典的設計原理でありピーター・J・デニングの「コンピューティングの大原則」の1つ、1981年に Jerome H. Saltzer、David P. Reed、デービッド・ダナ・クラークらの論文 End-to-end arguments in system design で初めてその概念が提唱された。通信プロトコルの操作は可能な限り通信システムの終端で行い、また制御対象のリソースになるべく近いところで行うべきであるというもの。== 概要 ==エンドツーエンド原理では、アプリケーション固有の機能がネットワーク終端のホストで「完全かつ正しく」実装できるなら、ネットワーク内の中間ノードではなく終端のホストで実装されるべきだとする。この考え方はバラン1960年代に行った信頼できない部品で信頼性のあるネットワークを構築する研究にまで遡り、ネットワークに機能を追加しようとしたとき、(ネットワークでの実装のレベルによらず)結局は「完全かつ正しい」実装のために終端のホストにも実装しなければならなくなるという知見に基づく。下層の通信システムの機能の多くは上位層クライアントのために実装されているものの、クライアントがその機能を必要としないこともあり、クライアントが同等機能をエンドツーエンド的に再実装するような冗長な状況が存在し、性能的に無駄が生じるとした。もう1つの典型的な例としてファイル転送がある。信頼性のあるファイル転送プロトコルやファイル転送プログラムではチェックサム機能を持ち、転送が完了した時だけチェックサムを検証する。ディスク障害やソフトウェア障害を考慮すると、エンドツーエンドのチェックサムが必要となる。ファイル転送でのキーとなるリソースはファイルシステムである。エンドツーエンド原理に従えば、ファイル転送でファイルシステムにアクセスするソフトウェアが転送の進み具合を制御し、最小の遅延で再転送を開始させることになる。典型例として、それなりの大きさの分散ネットワークで信頼性のある2点間のファイル転送を行う場合が挙げられる。2つの終端が完全な信頼性のあるファイル転送を行うには、転送先の終端でファイル全体のチェックサムを確認して終端間(エンドツーエンド)で肯定応答を行う必要がある。そのようなシステムで下位層がファイルより小さな単位でチェックサムと応答のプロトコルを実装することは性能最適化の手段としてのみ正当化され、ファイル転送アプリケーション自体の高い信頼性要求を達成する手段としては不十分である。ネットワーク中立性での議論では、エンドツーエンド原理は「中立」または「」ネットワークを前提として解釈される。 ) : ウィキペディア日本語版
エンドツーエンド原理(End-to-End Principle)は、コンピュータネットワークの古典的設計原理でありピーター・J・デニングの「コンピューティングの大原則」の1つ、1981年に Jerome H. Saltzer、David P. Reed、デービッド・ダナ・クラークらの論文 End-to-end arguments in system design で初めてその概念が提唱された。通信プロトコルの操作は可能な限り通信システムの終端で行い、また制御対象のリソースになるべく近いところで行うべきであるというもの。== 概要 ==エンドツーエンド原理では、アプリケーション固有の機能がネットワーク終端のホストで「完全かつ正しく」実装できるなら、ネットワーク内の中間ノードではなく終端のホストで実装されるべきだとする。この考え方はバラン1960年代に行った信頼できない部品で信頼性のあるネットワークを構築する研究にまで遡り、ネットワークに機能を追加しようとしたとき、(ネットワークでの実装のレベルによらず)結局は「完全かつ正しい」実装のために終端のホストにも実装しなければならなくなるという知見に基づく。下層の通信システムの機能の多くは上位層クライアントのために実装されているものの、クライアントがその機能を必要としないこともあり、クライアントが同等機能をエンドツーエンド的に再実装するような冗長な状況が存在し、性能的に無駄が生じるとした。もう1つの典型的な例としてファイル転送がある。信頼性のあるファイル転送プロトコルやファイル転送プログラムではチェックサム機能を持ち、転送が完了した時だけチェックサムを検証する。ディスク障害やソフトウェア障害を考慮すると、エンドツーエンドのチェックサムが必要となる。ファイル転送でのキーとなるリソースはファイルシステムである。エンドツーエンド原理に従えば、ファイル転送でファイルシステムにアクセスするソフトウェアが転送の進み具合を制御し、最小の遅延で再転送を開始させることになる。典型例として、それなりの大きさの分散ネットワークで信頼性のある2点間のファイル転送を行う場合が挙げられる。2つの終端が完全な信頼性のあるファイル転送を行うには、転送先の終端でファイル全体のチェックサムを確認して終端間(エンドツーエンド)で肯定応答を行う必要がある。そのようなシステムで下位層がファイルより小さな単位でチェックサムと応答のプロトコルを実装することは性能最適化の手段としてのみ正当化され、ファイル転送アプリケーション自体の高い信頼性要求を達成する手段としては不十分である。ネットワーク中立性での議論では、エンドツーエンド原理は「中立」または「」ネットワークを前提として解釈される。[えんどつーえんどげんり]

エンドツーエンド原理(End-to-End Principle)は、コンピュータネットワークの古典的設計原理であり〔ピーター・J・デニングの「コンピューティングの大原則」の1つ〕、1981年に Jerome H. Saltzer、David P. Reed、デービッド・ダナ・クラークらの論文 End-to-end arguments in system design で初めてその概念が提唱された〔。通信プロトコルの操作は可能な限り通信システムの終端で行い、また制御対象のリソースになるべく近いところで行うべきであるというもの。
== 概要 ==
エンドツーエンド原理では、アプリケーション固有の機能がネットワーク終端のホストで「完全かつ正しく」実装できるなら、ネットワーク内の中間ノードではなく終端のホストで実装されるべきだとする。この考え方はバラン1960年代に行った信頼できない部品で信頼性のあるネットワークを構築する研究にまで遡り、ネットワークに機能を追加しようとしたとき、(ネットワークでの実装のレベルによらず)結局は「完全かつ正しい」実装のために終端のホストにも実装しなければならなくなるという知見に基づく。下層の通信システムの機能の多くは上位層クライアントのために実装されているものの、クライアントがその機能を必要としないこともあり、クライアントが同等機能をエンドツーエンド的に再実装するような冗長な状況が存在し、性能的に無駄が生じるとした。
もう1つの典型的な例としてファイル転送がある。信頼性のあるファイル転送プロトコルやファイル転送プログラムではチェックサム機能を持ち、転送が完了した時だけチェックサムを検証する。ディスク障害やソフトウェア障害を考慮すると、エンドツーエンドのチェックサムが必要となる。ファイル転送でのキーとなるリソースはファイルシステムである。エンドツーエンド原理に従えば、ファイル転送でファイルシステムにアクセスするソフトウェアが転送の進み具合を制御し、最小の遅延で再転送を開始させることになる。
典型例として、それなりの大きさの分散ネットワークで信頼性のある2点間のファイル転送を行う場合が挙げられる〔。2つの終端が完全な信頼性のあるファイル転送を行うには、転送先の終端でファイル全体のチェックサムを確認して終端間(エンドツーエンド)で肯定応答を行う必要がある。そのようなシステムで下位層がファイルより小さな単位でチェックサムと応答のプロトコルを実装することは性能最適化の手段としてのみ正当化され、ファイル転送アプリケーション自体の高い信頼性要求を達成する手段としては不十分である。
ネットワーク中立性での議論では、エンドツーエンド原理は「中立」または「」ネットワークを前提として解釈される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「エンドツーエンド原理(End-to-End Principle)は、コンピュータネットワークの古典的設計原理でありピーター・J・デニングの「コンピューティングの大原則」の1つ、1981年に Jerome H. Saltzer、David P. Reed、デービッド・ダナ・クラークらの論文 End-to-end arguments in system design で初めてその概念が提唱された。通信プロトコルの操作は可能な限り通信システムの終端で行い、また制御対象のリソースになるべく近いところで行うべきであるというもの。== 概要 ==エンドツーエンド原理では、アプリケーション固有の機能がネットワーク終端のホストで「完全かつ正しく」実装できるなら、ネットワーク内の中間ノードではなく終端のホストで実装されるべきだとする。この考え方はバラン1960年代に行った信頼できない部品で信頼性のあるネットワークを構築する研究にまで遡り、ネットワークに機能を追加しようとしたとき、(ネットワークでの実装のレベルによらず)結局は「完全かつ正しい」実装のために終端のホストにも実装しなければならなくなるという知見に基づく。下層の通信システムの機能の多くは上位層クライアントのために実装されているものの、クライアントがその機能を必要としないこともあり、クライアントが同等機能をエンドツーエンド的に再実装するような冗長な状況が存在し、性能的に無駄が生じるとした。もう1つの典型的な例としてファイル転送がある。信頼性のあるファイル転送プロトコルやファイル転送プログラムではチェックサム機能を持ち、転送が完了した時だけチェックサムを検証する。ディスク障害やソフトウェア障害を考慮すると、エンドツーエンドのチェックサムが必要となる。ファイル転送でのキーとなるリソースはファイルシステムである。エンドツーエンド原理に従えば、ファイル転送でファイルシステムにアクセスするソフトウェアが転送の進み具合を制御し、最小の遅延で再転送を開始させることになる。典型例として、それなりの大きさの分散ネットワークで信頼性のある2点間のファイル転送を行う場合が挙げられる。2つの終端が完全な信頼性のあるファイル転送を行うには、転送先の終端でファイル全体のチェックサムを確認して終端間(エンドツーエンド)で肯定応答を行う必要がある。そのようなシステムで下位層がファイルより小さな単位でチェックサムと応答のプロトコルを実装することは性能最適化の手段としてのみ正当化され、ファイル転送アプリケーション自体の高い信頼性要求を達成する手段としては不十分である。ネットワーク中立性での議論では、エンドツーエンド原理は「中立」または「」ネットワークを前提として解釈される。」の詳細全文を読む




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