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エンベデッド ( リダイレクト:組み込みシステム ) : ウィキペディア日本語版
組み込みシステム[くみこみしすてむ]
組み込みシステム(くみこみシステム)あるいはエンベデッドシステム (Embedded system) とは、特定の機能を実現するために家電製品や機械等に組み込まれるコンピュータシステムのこと。
== 概説 ==
定義はいくつかあるが、おおむね、特定の機能を実現するために家電製品機械装置に組み込まれるコンピュータシステムのことを指す(→#定義)。PC等の汎用的なシステムと対比されることが多い(→#汎用システムとの比較)。
組み込みシステムは、家庭用機器、産業用機器、医療用機器等、電子制御を必要とするほとんどの製品に用いられている。2010年の時点で、身の回りにある機械(機器)の多くは、組み込みシステムが内蔵されていると言ってもよい。(→#具体例
組み込みシステムの中でも携帯電話デジタル家電自動車など、必要とする機能が多岐にわたるシステムは、複数のハードウェア、複数のソフトウェアを組み合わせたものとなり、数百人単位の開発人数と数年規模の開発期間を必要とする。このため特に、大規模組み込みシステムと呼ばれることがある。
組み込みシステムが登場する以前の電気・機械製品の制御は、主に電子回路や機械的なハードウェアによる直接的な機能によって実現していた。組み込みシステムの登場により、ソフトウェアの機能によって新しい複雑な機能も実現できるようになった。
また、マイクロプロセッサ等の製造技術の進歩や生産効率の向上などともに、組み込みシステムのハード部分にかかるコストが低減し、導入へのしきいが低くなったこと、さらに、機能の追加や変更に際しては、ソフトウェアを書き換えるだけで回路の変更は最小限に押さえられ、全体的なコストが低減出来ることなどから、広範囲の製品に搭載されるようになった(→#歴史)。
ハードウェアの構成は汎用のもの、独自のもの、両方を組み合わせたものがある(→#ハードウェア)。
ソフトウェアも同様に、汎用のもの、独自のもの、両方を組み合わせたものがある。開発言語としてはC言語が用いられることが多いが、メモリ容量や実行速度等の制約が厳しい用途ではアセンブリ言語が用いられる。メモリ容量等の資源が十分に確保できるシステムではOSも搭載されているものも多い(→#ソフトウェア)。
ハードウェアとソフトウェアは別々に設計することもあるが、ハードウェアとソフトウェアの機能をお互いに考慮しながら設計する協調設計(コデザイン、)と言う設計手法もある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「組み込みシステム」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Embedded system 」があります。




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