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エンポロス
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エンポロス
エンポロス(, ラテン文字表記:emporos)は、古代ギリシア領域に存在した職業。もともとは旅人を意味する語で、現在の貿易商に近い。エンポリウムと呼ばれる対外用の市場で取引を行なった。古典期のアッティカや、紀元前6世紀中頃までのハリカルナッソスでは、エンポロスは男性の職業だった。エンポロスは外国の市民またはメトイコイと呼ばれる居留外国人で、多くはギリシア人であり、穀物輸入商が多かった。エンポロスに対して、アゴラなど共同体の中で取引を行う人々はカペーロスと呼ばれ、カペーロスは市民であった。 プラトンの『国家』では、エンポロスについて、町から町へと放浪するものと定義されている。クセノポンは、『ソクラテスの思い出』において、エンポロスと市場の仲買人を区別している。 == 参考文献 ==
*桜井万里子 『ソクラテスの隣人たち アテナイにおける市民と非市民』 山川出版社、1997年。 *カール・ポランニー 『人間の経済 1 市場社会の虚構性』 玉野井芳郎・栗本慎一郎訳 / 『人間の経済 2 交易・貨幣および市場の出現』 玉野井芳郎・中野忠訳、岩波書店〈岩波モダンクラシックス〉、2005年。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エンポロス」の詳細全文を読む
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