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オイアクス オイアクス()は、ギリシア神話の人物である。ナウプリアの王ナウプリオスとカトレウスの娘クリュメネーの子で、パラメーデース、ナウシメドーンと兄弟〔アポロドーロス、2巻1・5、3巻2・2。〕。 オイアクスの兄パラメーデースはトロイア戦争のさい、オデュッセウスの姦計によって殺されたが、オイアクスは事の次第を船の櫂に刻みつけ、父ナウプリオスへの手紙として海に流した〔エウリーピデース『パラメーデース』断片、588(アリストパネース『テスモポリア祭の女』古註、771)。〕。息子の死を知ったナウプリオスはトロイアのギリシア軍のところにやって来て抗議したが聞き入れられなかったため、ギリシア軍に復讐しようとした。一説に、ナウプリオスが偽りの松明で帰国するギリシア軍の船団を難破させようとしているとき、オイアクスはアルゴスに行き、クリュタイムネーストラーとアイギアレイアに、夫たちがトロイアから女を連れ帰って妻にするつもりだと讒言した。このためクリュタイムネーストラーはアイギストスと共謀してアガメムノーンを殺し、アイギアレイアはディオメーデースをアルゴスから締め出した〔クレータのディクテュス、6巻2。〕。 またオイアクスは、クリュタイムネーストラーとアイギストスがオレステースに殺されたとき、オレステースをミュケーナイから追放しようとした〔エウリーピデース『オレステース』、432~434。〕。 ===系図===
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