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オウム科 ( リダイレクト:オウム ) : ウィキペディア日本語版
オウム[か]

オウム(鸚鵡, 鸚䳇(母+鳥))は、オウム目オウム科に属する21の総称である。インコ科(''Psittacidae'', true parrots) 、、ニュージーランド産の大型のインコ)とともにオウム目 (''Psittaciformes'') を構成する〔。現存するオウム目の系統の多くは、さまざまな面で解明されていない。しかしながら、オウム科を独立した科として位置づけることは、広く認められている。オウム科はオーストラレーシアに分布しており、その範囲はフィリピンワラセアインドネシア諸島東部からニューギニア島ソロモン諸島およびオーストラリアに及ぶ。英語名 "Cockatoo"は、この鳥のマレー語での名前である "kaka(k)ktua" に由来している(''kaka'' "インコ"+ tuwah あるいは"姉妹" + tua"年上")。
オウムはその特徴的な冠羽(crest)と湾曲したくちばしから、即座に見分けることができる。オウム科で最小の種であるオカメインコは小型の鳥であるが、概ねオウムは、インコよりも大型である。羽毛は一般にインコと比べてあまりカラフルではなく、主に白色ないし灰色か黒色をしており、冠羽や頬ないし尾羽などに彩色のある部分が存在する。バタンインコの仲間(''Cacatua'' 属)は11種の白色の羽毛を持つオウムからなり、より小型のオウムの仲間であるcorella(Licmetis 亜属)を含む。これらに近い関係の系統にピンクと灰色をしたモモイロインコやピンクと白色のクルマサカオウムがある。クロオウムの仲間(''Calyptorhynchus''属)の5種は大型の黒色をしたオウムである。残りの3種、大型で黒い羽毛のヤシオウム、主に灰色の、そして小型でおおむね灰色のオカメインコは、これ以外のオウムたちと進化における初期の未解明の分岐を通して関連している。
オウムの食性は種子、塊茎、球茎、果実、花や昆虫からなっている。かれらは群れで採食することが多く、とりわけ地上で採食する場合に大きな群れをつくる。一雌一雄でつがいを作り、樹洞に営巣する。一部のオウムは居住環境の喪失、ことに営巣に適した洞をもつ大きな成熟した樹木の伐採による悪影響を被っている。逆に言えばこの結果、人為的な環境の改変によく適応した一部の種が農業において害鳥と考えられている。
オウムはペットとして人気があるが、飼育することは容易でない。しかし、オカメインコは飼うことがとても容易なため、ペットとして非常に人気が高い。白色のオウムにくらべてクロオウムの飼育はあまり一般的ではない。大規模な野生種の捕獲による違法な取引によって、絶滅に瀕している種もある。
==名前の由来==
という語は17世紀に遡る。その起源はこれらの鳥のマレー語の名前(その強力なくちばしから''万力''ないし''グリップ''、あるいは白色オウムの叫び声そのものから)がオランダ語のを経ているが、おそらく単語の影響を受けている。17世紀には、やなどの別称があったし、やなどが18世紀には使われていた。これらの別称は学名においてを表す''Cacatuidae''や''Cacatua'' にそれぞれ使用されている。
オーストラリア英語スラングでは、秘密であったり違法な行い(ことに賭博)に従事する者が、見張りを命じられた人物をと呼ぶ〔。
また、小規模な農家のことを滑稽めかしたり、軽い侮蔑をこめてしばしば(はオーストラリア英語のスラングで、のこと)と呼ぶ。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「オウム」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Cockatoo 」があります。




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