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オウム食(おうむしょく)では、オウム真理教信者の食文化について解説する。 == 概要 == オウム真理教の出家信者は、原則として一日一食(場合によっては二食まで可)の食事であり、肉料理や魚料理を排除した食事が供された〔熊本日日新聞社・編『オウム真理教とムラの論理』葦書房 1992年 P.21 のちに文庫化(朝日文庫く13-1 ISBN 4-02-261118-9 1995年 P.22~23)〕。教団では「一日一食は聖者の食事」とされていた。 主食は胚芽米で、おかずは教団内で料理された芋やダイコンなどの根菜の煮物、さらに豆腐や納豆など豆製品やヒジキなどの海藻類が多く出された。こうした料理が一年中ほぼ変わらずに出されていた。後になると、教団特製のイースト菌を使わないパンやラーメンなども登場し、メニューが増した。調理の中で味付けは行われず、希望すれば醤油で個々人が味付けして食べるようになっていたが、この料理を食べること自体が「味への執着を絶つ修行」の一環であったため、しょうゆを使う信者はいなかった。また、提供された食事は全て残さず食べなければならなかった。 牛乳も「殺生」に当たるため禁じられており、代わりに豆乳が出された。「たまにはおいしいものを食べたくないですか」という熊本日日新聞の記者の質問に対して、ある若い男の信者は「禅の坊さんがハンバーグだ、エビフライだと食べますか」と一笑に付したという。 出家信者に供される食事を「供物」といい、食べることを「供養」といった。食事は、教団施設の食堂で提供されたが、麻原彰晃が説教するビデオがスクリーンに映されており、信者たちはその前で黙々と食べなければならなかった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オウム食」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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