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オオギセル(大煙管)、学名 ''Megalophaedusa martensi'' は、有肺目キセルガイ科に分類される陸生巻貝の一種である。本州西部と四国の山林に分布する細長い巻貝で、「世界最大のキセルガイ」とされている。記載者マルテンスにちなみマルテンスギセル、またはマルテンギセルとも呼ばれる。また和名末尾に「貝」をつけてオオギセルガイ(大煙管貝)、マルテンスギセルガイ等と呼ぶこともある。 ==特徴== 成貝は殻長50mm・殻径10mmに達する。貝殻はキセルガイ類他種と同様に紡錘形・左巻きで、螺塔は9-11階ほどになる。殻皮は淡褐色-紫褐色だが黄白色の個体もいる。殻表に肋などは無く、細かい成長脈がある程度で、さらに老成個体では磨耗して平滑・白色になった個体もいる。殻頂付近の2-3層は円筒状だが、通常は成長すると欠ける。殻口は卵型で、成長すると周辺が肥厚・外反する。内唇の上方にある主板は強く、前板は殻口内斜上方へ走る。殻口の右上には細かい腔襞が並び、このうち最も上の主襞が長く、その下に3-12個の短い小腔襞が並ぶ〔内田亨監修『学生版 日本動物図鑑』北隆館 1948年初版・2000年重版 ISBN 4832600427〕〔波部忠重・小菅貞男『エコロン自然シリーズ 貝』1978年刊・1996年改訂版 ISBN 9784586321063〕〔東正雄『原色日本陸産貝類図鑑』1995年 保育社 ISBN 9784586300617〕。軟体は殻に比べると小さい。 同属2種と共にキセルガイの中では大型で厚質な貝殻をもつ種類である。本種は特に世界最大のキセルガイとされている。 本州の関東以西と四国に分布し〔〔小菅貞男『ポケット図鑑 日本の貝』1994年 成美堂出版 ISBN 4415080480〕〔生物多様性情報システム『第4回基礎調査動植物分布調査報告書 陸産及び淡水産貝類』 (解説 : 湊宏)〕、森林の落葉下に生息する。繁殖形態は雌雄同体・卵胎生である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オオギセル」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Megalophaedusa martensi 」があります。 スポンサード リンク
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