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オオワニザメ ''Odontaspis ferox'' (大鰐鮫、英: Smalltooth sand tiger)は、ネズミザメ目オオワニザメ科に属するサメ。稀種。ミズワニと呼ばれることもあるが、ミズワニ科のミズワニ ''Pseudocarcharias kamoharai'' は別種である。世界中の暖かい海に広く分布し、表層から水深約900mまでの深海に生息する。全長4.5mに達する大型のサメ。外見はシロワニ ''Carcharias taurus'' によく似ているが、オオワニザメの方が大きくなり背鰭のプロポーションも異なる。繁殖様式は未確認であるが、卵食・共食い型と予想される。 == 分布・生息域 == 世界中の熱帯から温帯の海域に広く分布すると推測されるが、報告例が少なく分布域は部分的にしか判明していない。 北大西洋の温暖な海域や東大西洋のガスコニー湾(北スペイン)、マディラ(モロッコ)から南スペインとポルトガル沿岸、地中海(ジブラルタルからシシリーやメッシーナ海峡とイタリアの海岸線に沿ったイオニア海、ギリシア沿岸、クレタ島、エーゲ海とトルコ沿岸)、日本近海、オーストラリアなどの西太平洋、ハワイなどの中央太平洋、東太平洋では南カリフォルニア、カリフォルニア湾、南アフリカの沿岸。 外洋の島や大陸棚の近辺に生息しているようである。生息水深帯は10〜883m〔。幼魚は水深200m以深で多く、表層には比較的大型個体が見られる。 マルタの南西海域などでは延縄で散発的に漁獲されていたり、日本では2000年1月28日相模湾江之浦の刺網に全長 3.48 m の個体がかかっている。 == 形態 == 最大全長は雌450cm・雄344cm、体重約800kg。体色は背側が灰色または灰褐色。時々黄土斑点が背と側面の上にある。体全体に赤い斑点があるという説もある。腹側は淡灰色または白色で、胸鰭と腹鰭の腹部の表面は少し暗い色をしている。幼魚は鰭の先端が黒いものもいる。外観はシロワニに似ているが、オオワニザメは第一背鰭が第二背鰭、臀鰭よりも大きく、シロワニは第一背鰭と第二背鰭、臀鰭がほぼ同じ大きさである。 ==生態== 餌生物は小魚や頭足類、甲殻類など。 妊娠雌が見つかっていないため繁殖様式は不明であるが、 シロワニと同様、卵食・共食い型の胎生と予想される〔Leonard J. V. Compagno (2002) "Sharks of the world: ''An annotated and illustrated catalogue of shark species known to date''" Volume 2, Food and Agriculture Organization of the United States. pp.64-66.〕。 Fergussonら (2008) の調査から推定される成熟サイズは、雄は全長200〜250cm、雌は全長300〜350cm〔。産まれたときの大きさは全長100〜110cmと推定されている〔。幼魚は比較的深い水深帯(200m以深)で多く見つかっていることから、出産時あるいは産まれてすぐに深場に移行し、ホホジロザメやメジロザメ類などより大きな表層性の捕食者から逃れるものと考えられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オオワニザメ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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