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オカリナ
【名詞】 1. ocarina (type of flute) 2. (n) ocarina (type of flute)・ オカリナ : [おかりな] 【名詞】 1. ocarina (type of flute) 2. (n) ocarina (type of flute)
オカリナ(オカリーナ)はエアリード(無簧)式の笛であり、気鳴楽器の一種である。発音に唇の振動を用いないので、旧来の楽器分類法では、陶器やプラスチックなどで作られていても木管楽器に分類される。リコーダーやフルートなどとは共振系の形状が異なっており、音響学的にはヘルムホルツ共鳴器〔H. F. オルソン(著)、平岡正徳(訳) 『音楽工学』 誠文堂新光社、1969年〕と呼ばれるものに極めて近い特性を持っている。 == 概要 == オカリナという名称は、イタリア語の「小さなガチョウ(oca:ガチョウ rina:小さい)」に由来する。イタリアや日本においては、名称から類推される通りの涙滴状の形をしたものが一般的だが、世界的に見れば丸形や角形などのオカリナも存在している。さらに、指穴の数や配置も決まっているわけではなく、6個から13個程度の指穴を持つオカリナが多い。 このように外形だけでなく指穴の数や配置まで比較的自由に変更できるのは、後述の発音原理が関係している。オカリナは手で持って演奏する楽器であり、音高を変えるためには指穴を開閉しなければならないので、持ちやすさ、より良い音、楽しさなどを求めて様々の形態が生み出されてきたのである。材質もまた様々であるが、素焼きの陶器で作られているものが多く、比較的容易に自作することもできる。「コカリナ」と呼ばれる短い円筒形の笛は、木で作られたオカリナである。 オカリナは歌口付近の構造がリコーダーとほぼ同じなので音を出しやすい楽器であり、簡単な曲はすぐに演奏できるようになる。しかし、息の強さや気温により音高が変動する点もリコーダーと同様なので、吹きこなすにはやはり相応の訓練を必要とする。また、音域が1.5オクターヴ程度と狭いため、楽曲によっては移調したり、音域の異なるオカリナを使い分けるなどの工夫も必要になる。 ちなみに、GM規格に対応したMIDI音源は、必ずオカリナの音色を備えていなければならないと規定されていて、実際のオカリナと同様に推奨音域は狭く設定されている〔General MIDI Lite p.13 (3.4 サウンド・セット、PC#80)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オカリナ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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