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オキソカーボン (oxocarbon) または炭素酸化物 (oxide of carbon) とは炭素と酸素のみの無機化合物である。 最も単純なオキソカーボンは一酸化炭素 () と二酸化炭素 () である。そのほかに亜酸化炭素 () や無水メリト酸など、多くの安定または準安定のオキソカーボンが知られている。
この4つのほかにも、膨大な数のオキソカーボンが知られていて、そのほとんどは1960年代以降に合成された。なかには常温で安定なものもあるが、極低温下でしか存在できないものもあり、温度を上げると単純なオキソカーボンに分解する。多くのオキソカーボンは本質的に不安定であり、反応中間体として瞬間的に現れることを除けば、気相中またはマトリックス分離法におけるマトリックス内でしか存在できない。 年々新たなオキソカーボンが見つかっている。や非共有結合性の分子構造をもつ安定な炭素酸化物のポリマーの存在から、まだまだ多くのオキソカーボンが存在すると思われる。 == 概要 == 二酸化炭素 () は広く天然に存在し、炭素を含む物質を燃やしたり、ビールやパンなどを発酵させることにより、古来から人は知らず知らずのうちにを生産していた。17・18世紀のころから、当時の化学者は二酸化炭素が化学物質とみなすようになった。 一酸化炭素 () も燃焼反応により生成し、鉱石から鉄を製錬するのに大昔から役にたっていた。二酸化炭素と同じく、中世から西洋の錬金術師や化学者に研究されてきた。その元素組成は1800年William Cruikshankにより解明された。 亜酸化炭素 () は1873年、二酸化炭素に電流を通すことでBrodieにより発見された。 4番目の酸化物、無水メリト酸 () は1830年にリービッヒとヴェーラーがメライトの研究の過程で得ていたと思われるが、はじめて直接に言及したのはMeyerとSteinerであり、1913年のことであった〔 〕〔 〕。 Brodieは1859年に、炭素原子と酸素原子を2:1から3:1の割合で含む酸化黒鉛と呼ばれる化合物を発見した。その性質の分子構造が解明されたのはここ数年のことであり、ナノテクノロジーの研究課題となった〔。 極限的な条件でしか存在を確認できないほど不安定な酸化物の例として、一酸化二炭素ラジカル ()、三酸化炭素 ()〔 〕、四酸化炭素 ()〔 〕〔 〕、1,2-ジオキセタンジオン ()〔 〕〔 〕が挙げられる。これら反応性が高い炭素酸化物のいくつかは、星間物質である分子雲中ににより検知された。 理論的には存在が予想されるが、まだ確認されていないオキソカーボンがある。無水シュウ酸 ()、エチレンジオン ()〔 〕 や、1,3-ジオキセタンジオン () の二量体〔や1,3,5-トリオキサントリオン () の三量体〔 Errol Lewars(1996), ''Polymers and oligomers of carbon dioxide: ab initio and semiempirical calculations''. Journal of Molecular Structure: THEOCHEM, Volume 363, Number 1, pp. 1–15 〕などの一酸化炭素の直線形または環状のポリマーであるポリケトン 〔 〕がそうである。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オキソカーボン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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