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オギュスタ・オルメス : ミニ英和和英辞書
オギュスタ・オルメス[めす]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

メス : [めす]
  1. (nl:) (n) scalpel (nl: mes) 2. surgical knife 3. (P), (nl:) (n) scalpel (nl: mes)/surgical knife

オギュスタ・オルメス ( リダイレクト:オーギュスタ・オルメス ) : ウィキペディア日本語版
オーギュスタ・オルメス[めす]

オーギュスタ・オルメスオギュスタ・オルメス、Augusta Mary Anne Holmès, 1847年12月18日 - 1903年1月28日)は19世紀フランスの女性作曲家の先駆者。母親はアイルランド人。熱烈なワグネリアンだったことや、女性が職業芸術家になることがはしたないとされた当時の風潮から、当初はヘルマン・ゼンタという偽名で作品を発表した。1871年に正式にフランスに帰化し、姓の綴りもホームズ(Holmes)からオルメス(Holmès)に改めた。主に舞台音楽や声楽曲の作曲家であり、自作の歌曲オラトリオ合唱交響曲オペラに、ワーグナーよろしく手ずから台本を執筆した。現在では忘れられた作曲家の一人であるが、ドビュッシーは音楽評論においてオルメスの訃報をとりあげ、その作品を「健康な音楽である」と評している。またエセル・スマイスは、最晩年のオルメスに表敬訪問を行なっている。
早期から楽才を示したにもかかわらず、当時はパリ音楽院に女性の入学が許可されていなかったことと、音楽学習への母親の強い反対があったことから、母親の没後に、個人教授についてピアノオルガン音楽理論を学んだ。フランツ・リストに作品を見せて激励される。1876年からセザール・フランクに作曲を師事する。
カミーユ・サン=サーンスは、音楽雑誌『和声と旋律』(''Harmonie et Mélodie'')において、次のように論じている。「女は子供と同じで、障害物をものともせず、女の意志力はあらゆる障壁をぶち破る。マドモワゼル・オルメスは女性である。それも過激な。」
オルメスと有名な男性作曲家との関係については、しばしば興味本位に取り上げられてきた。例えば、サン=サーンスはオルメスの妖艶な女性美に魅入られ、たびたび結婚を申し入れた、あるいは交響詩《オンファールの糸車》は彼女をモデルとして作曲された、といった逸話が残されている。サン=サーンスが初演したフランクの《ピアノ五重奏曲 ヘ短調》は、フランクのオルメスに対する激情が隠されていると言われており、またフランクの遺作となったオルガンのための《3つのコラール》のうち第2番は、オルメスに献呈されている。だからといってフランクとオルメスが師弟以上の感情で結ばれていたという確証があるわけではない。
オルメスは結婚しなかったが、妻子持ちの詩人カテュール・マンデスと同棲し、5人の子供をもうけた。オルメスとマンデスはともに熱烈なワグネリアンであり、オルメスがマンデスともうけた娘たちは、同じくワグネリアンのルノアールのモデルをつとめた。オルメスはオペラ《黒い山》(''La Montagne Noire'' )(モンテネグロを舞台とした革命オペラ)の大失敗によって負債を抱えるとともに、これがもとでマンデスに捨てられ、最晩年を借金返済と養育のために過ごし、健康を失った。
パリ万博の記念音楽を委嘱され、1889年から、フランス革命100周年記念のカンタータ《勝利のオード》(''Ode Triomphale'' )に着手した。これは演奏者と合唱を含めて、1200人を要する文字通りの大作であった。2つの交響詩《アイルランド》(''Irlande'' )や《ポーランド》(''Pologne'' )は、政治的な意図のある標題音楽であるが、フランス新古典主義音楽が隆盛を極める時期まで、フランスのオーケストラにたびたび取り上げられた。最後の交響詩《アンドロメダ》は、20世紀初頭に勃興しつつあった、フェミニズム運動を称揚する意図が含まれている。
オルメスの自筆譜はパリ音楽院に遺贈された。
== 参照項目 ==

*女性学
*ジェンダー
:以下の女性作曲家の生涯や作品についても参照のこと。
* エリザベト=クロード・ジャケ=ド=ラ=ゲール
* ファニー・メンデルスゾーン
* クララ・シューマン
* セシル・シャミナード
* エセル・スマイス
* エイミー・ビーチ
* アルマ・マーラー
* ナディア・ブーランジェ
* リリ・ブーランジェ
* ジェルメーヌ・タイユフェール

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「オーギュスタ・オルメス」の詳細全文を読む




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