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オクターヴ・シャヌート : ミニ英和和英辞書
オクターヴ・シャヌート[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

オクターヴ・シャヌート : ウィキペディア日本語版
オクターヴ・シャヌート[ちょうおん]

オクターヴ・シャヌート(''Octave Chanute'' 、1832年2月18日-1910年11月23日)はフランスアメリカ人の土木建築(鉄道)技術者。航空技術のパイオニアでもある。現代ではむしろ後者として有名。彼自身は動力を備えた飛行機を作らなかった(協力者のオーガスタス・ヘリングは作っている)が、1890年代にグライダーの実験で一定の成果を挙げ、他の研究者へ影響を与えた。ライト兄弟とも親交があった。
アメリカ合衆国のカンザス州南東部には、彼にちなんだ同名の小都市シャヌート(''Chanute'' )が存在する。
日本語表記はフランス語式の発音に準じて「シャニュート」とも。
== 飛行の研究 ==
シャヌートが最初に航空機に興味を抱いたのは、1875年にヨーロッパを訪問したときだった。その後 アルフォンス・ペノーオットー・リリエンタールに触発されて、建築技師の仕事を退いてから自らも飛行の研究を始めたのは60代になってからのことだった。当時(1880年代末)、ペノーは故人だったがリリエンタールは生きていて活動中であり、シャヌートと手紙のやりとりをしている。
飛行機開発におけるシャヌートの指向は「空中での安定性向上を優先すること」であり、そのためにグライダーで実地に滑空を繰り返した(もちろん高齢であるシャヌート自身がグライダーに搭乗したという記録は見当たらない)。これはリリエンタールの流れを汲む路線であり、サミュエル・ラングレークレマン・アデールの「動力による離陸を第一とする」路線とは対立するものであった。
シャヌートは当時の世界の飛行機実験家から可能なデータをすべて収集した。1891年から1893年にかけて雑誌にこれを連載したのち、1894年にはこの内容をまとめた書籍『飛行機械の進歩』"Progress in Flying Machines"を発表した。この本は世界で初めて航空研究についてまとめられた書籍であり、数年後、ライト兄弟にも読まれた。
また、1893年のシカゴ万国博覧会では、航空機の航法に関する国際会議を主催して成功させた。
グライダーの実験は1896年、シカゴに近い、ミシガン湖畔の砂丘で始められた。オーガスタス・ヘリングやウィリアム・アヴェリー(''William Avery'' )ら、より若い飛行機研究者との共同作業で、実際に搭乗したのはヘリングとアベリーであった。シャヌートのグライダーと言えば長方形の翼をした複葉機・三葉機(これらはシャヌート=ヘリング型と呼ばれる)が有名だが、初期に使われた機体は単葉機や多翼機〔多翼機(たよくき) - 多数の翼を持つ機体。ただし複葉機や三葉機の延長で多数の翼を上下に重ねたものは多葉機(たようき)と言い、別に分類される。〕であった。これらはいずれもリリエンタールのものにヒントを得て作られたハンググライダーであり、建築技師としての経験が活かされた堅牢な構造をしていた。このグライダー実験の経験から、シャヌートは重量の増加を伴わずに揚力を増やすには、複数の翼を積み重ねることだと確信した。
彼のグライダーは約2,000回の滑空を安全に行なった。シャヌートはこれらの業績によりアメリカの航空(グライダー)界で指導者的な地位についた。
シャヌートは多くの初期の飛行機研究家と文通があった。その相手には、ガブリエル・ヴォアザンジョン・J・モンゴメリルイ・ブレリオアルベルト・サントス・デュモンらがいる。1897年にはイギリスのパーシー・ピルチャーと文通を開始し、ピルチャーは後にシャヌートのアイディアを元に三葉機を製作するが、飛行試験を行なう前にグライダー事故で死亡した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「オクターヴ・シャヌート」の詳細全文を読む




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