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オストラコン( ''ostrakon'', 複数形 ''ostraka'')は陶器もしくは石のかけらである。通常は花瓶やその他の土器の破片である。オストラコンには言葉やその他の何かが刻まれ、それが使われていた時代に関する考古学的な手掛かりとなる場合がある。オストラコンという言葉は「貝殻」もしくは投票用紙のようにして使われる陶片を意味するギリシア語''ostrakon''から来ている。 アテナイでは、投票を行う市民は陶器の破片に人物の名前を書くか刻むかした。社会のあるメンバーの追放の意思決定を行う際には、市民は陶片に追放対象の名前を記すことで投票を行った。票が数えられ、ある人物に多数の票が集まるとその人物は都市から10年間の追放となり、ここから「陶片追放」(オストラキスモス)という言葉が生まれた。 == エジプトの、石灰岩や陶器のオストラコン == 古代エジプトでは、滑らかな表面を持つものならあらゆるものが書き物に使われた。通常は廃棄されるものであるためオストラコンは安価で簡単に手に入るので、メッセージ、レシピ、生徒の練習やノートといった一時的な性質の書き物にしばしば用いられた。陶器の破片、石灰岩の薄片〔.〕、その他の岩石の薄い破片などが用いられたが、石灰岩の破片は薄片になりやすく色も明るいので最も一般的であった。オストラコンは大抵は小さなもので、数語だけ、もしくは小さな絵がインクで書かれていた〔.〕が、の職人センネジェムの墓には『シヌヘの物語』が刻まれた巨大なオストラコンがあった〔。 エジプト学ではオストラコンは極めて重要なものである。その物理的な性質とエジプトの気候とが相俟って、他の文明では失われてしまったような平凡で日常的なテクストが温存され〔.〕、これらは図書館で保存されるような文芸的な論文の類よりも優れた日常生活の証言となることも多かった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オストラコン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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