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オセアニア : ウィキペディア日本語版
オセアニア

オセアニア(Oceania)は、六大州の一つ。大洋州とも言う。もっとも広く解釈すると太平洋上の陸地のすべてを指して使われる〔『ブリタニカ国際大百科事典』 ティビーエス・ブリタニカ 出版、3巻、398ページ〕。すなわち、この解釈では日本フィリピンインドネシアおよび、ハワイ州ガラパゴス諸島イースター島アリューシャン列島まで含まれるが、一般的ではない。狭義にはオーストラリア大陸を含まず、ニュージーランドを含むポリネシアニューギニアを含むメラネシア、そしてミクロネシア全体を指す。
一般的な解釈(広義)では、オーストラリア大陸も含まれる。六大州中最小の州であり、その小さな陸地面積のうちオーストラリア大陸が86%を占め、さらに島々の中で最も大きなニューギニア島とニュージーランドを含めると98%にもなる〔「オセアニアを知る事典」平凡社 p65 1990年8月21日初版第1刷 〕。残りは、太平洋の中に点在する小さな島々であり、それがオセアニア(大洋の州)との州名の由来にもなった。これらの諸島は陸地面積こそ小さいものの、マレー・ポリネシア系民族が独特の航海術によって隅々まで植民しており、独自の海洋文明を築いていた。ここでは広義のオセアニアを扱う。オセアニアの人口は約3567万人である。
== 名称 ==
これらの3地域の名称は、ヨーロッパ人探検家たちによる命名が始まりである。1756年、フランス人探検家シャルル・ブロス(Charles Brosses)「多くの島々」を意味するギリシャ語の「ポリネシア〔ギリシャ語「ポリ」(poly、多くの)と「ネソス」(nesos、島々)(棚橋訓「解説 アセアニア島嶼部」/ 綾部恒雄監修 前川啓治・棚橋訓編集『講座 世界の先住民族 -ファースト・ピープルズの現在- 09 オセアニア』 明石書店 2005年 178ページ)〕」を太平洋全島々の総称として用いたのがはじまりである〔棚橋訓「解説 オセアニア島嶼部」/ 綾部恒雄監修 前川啓治・棚橋訓編集『講座 世界の先住民族 -ファースト・ピープルズの現在- 09 オセアニア』 明石書店 2005年 178ページ〕。その後、同じくフランスの探検家デュモン=デュルヴィユ(J-S-C Dumont D'Urville)がオセアニア島嶼部を3地区に分けることを考えだし、1831年にパリの地理学会で公表した。現在は、この案を基本的に踏襲している。「メラネシア〔地域の先住民の肌が比較的黒いことに由来し、「メロス」(Melos、黒い)と「ネソス」から命名された。(棚橋訓「解説 オセアニア島嶼部」/ 綾部恒雄監修 前川啓治・棚橋訓編集『講座 世界の先住民族 -ファースト・ピープルズの現在- 09 オセアニア』 明石書店 2005年 180ページ)〕」はギリシャ語で「黒い島々」を意味し、「ミクロネシア〔「ミクロス」(micros、小さい)と「ネソス」から命名された(棚橋訓「解説 オセアニア島嶼部」/ 綾部恒雄監修 前川啓治・棚橋訓編集『講座 世界の先住民族 -ファースト・ピープルズの現在- 09 オセアニア』 明石書店 2005年 180ページ)。〕」はギリシャ語で「小さな島々」を意味することから名づけられた〔棚橋訓「解説 オセアニア島嶼部」/ 綾部恒雄監修 前川啓治・棚橋訓編集『講座 世界の先住民族 -ファースト・ピープルズの現在- 09 オセアニア』 明石書店 2005年 178ページ〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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