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オニグモ
オニグモ (鬼蜘蛛)''Araneus ventricosus'' (L. Koch, 1878) は、コガネグモ科のクモの1種。大型でごついクモであり、歩脚には多数の棘が生えている。 == 特徴 == 全体に強剛な感じを与えるクモ〔以下、主として岡田他(1967)p.369〕。体長は雌で30(-20)mm、雄は20(-15)mm程度〔()は小野編著(2009),p.452〕。背甲は黒褐色から赤褐色、歩脚は黒褐色でより暗い色の輪紋があるが、明瞭さには個体変異が多い。背甲は中程度に盛り上がる。頭部と胸部を区切る頸溝、胸部の中心から走る放射溝ははっきりしており、中心部の窪みである中窩は横向き。8眼のうち中央4眼が作る四角形は前辺が幅広く、側眼は両側に遠く離れた位置にあり、前後間隔は短い。上から見ると、前列、後列ともに両側が後にある(後曲)。中央4眼と両側の側眼2個はそれぞれ盛り上がった部分になっている。歩脚は強大で、下面に多数の棘が並んでいる。腹部は大きくて、ほぼ三角形をなし、前方両肩にはっきりとした突起がある。腹部背面には葉状斑がある。これは、両肩から腹部末端に波状の条紋が走り、その内側が濃い色になり、正中線がやや色薄くなって、全体として木の葉の模様に見えるものである。 雄は雌の形と模様を小さく曖昧にしたような姿で、第2脚脛節の末端に鈎状の突起を持つ。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オニグモ」の詳細全文を読む
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