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オニグモ(鬼蜘蛛)は、節足動物門クモ綱クモ目コガネグモ科に属するクモの一種、''Araneus ventricosus'' L. Koch の和名であるが、同時にこの属(オニグモ属、''Araneus'')の名でもあり、この属のものはほとんどがこの名に修飾語をつけた和名をもつ。 さらに、コガネグモ科にはヒメオニグモ属(''Neoscona'')、カタハリオニグモ属(''Zilla'')、ズグロオニグモ属(''Yaginumia'')など、「オニグモ」という名をもつクモが数多くいる。オニグモはこれらの総称としても使われる。広義に見た場合、その内容は多岐に富むが、基本的にはいずれも垂直丸網を張るクモである。 以下はオニグモ(''Araneus ventricosus'')を中心として、その他の大型のオニグモ類についても記す。 == 形態 == オニグモは、大型の造網性のクモである。体長は雌で30mm、雄でも20mmに達する。ただし、個体差や地方変異が多く,全身が黒褐色から黒に近い色のものから茶色のもの,緑がかったものまでさまざまなものがいる。 頭胸部はやや偏平で、頭部分はやや幅が狭い。眼は8個、4個ずつが前後2列の配列で、個々の眼はやや突出する。脚はよく発達しており、各節には環斑がある。腹部は丸みを帯びた三角形で、前の上面両側(両肩)にはっきりした突起がある。それより後方には、背面中心線を挟んで左右に波状の模様がある。鋸歯のある広葉樹の葉のような形なので、この模様を葉状斑(ようじょうはん)と呼んでいる。 上記の形態は雌のもので、雄ではおおよそ同じながら諸事より簡単になっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オニグモ類」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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