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オニヤンマ : ウィキペディア日本語版
オニヤンマ

オニヤンマ(鬼蜻蜓、馬大頭)、学名 ''Anotogaster sieboldii'' は、トンボ目・オニヤンマ科に分類されるトンボの一種。日本最大のトンボとして知られる。学名の種名"''sieboldii''" は、日本の生物研究に功績を残したフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトに対する献名である。

== 特徴 ==
成虫の腹長はオス70mm・メス80mm、後翅長はオス55mm・メス65mmほど。頭部から腹の先端までは9-11cmほどに達する。メスはオスより大きく、尾部に産卵弁が突き出る。
左右の複眼は頭部中央でわずかに接する。生体の複眼は鮮やかな色だが、標本にすると黒褐色に変色してしまう。体色は黒だが、胸の前に「ハ」の字模様、胸の側面に2本の斜め帯、腹の節ごとに1本の細い横しまと、体の各所に黄色の模様が入る。
なお、コオニヤンマ ''Sieboldius albardae'' Sélys,1886 は名前に「オニヤンマ」とあるが、オニヤンマ科ではなくサナエトンボ科に分類される。成虫の複眼が頭部の左右に離れて接しないことや、幼虫は体が上から押しつぶされたように平たくて円盤状をしており渓流の石につかまって生活することは、サナエトンボ科の特徴である。また頭部の小ささや後足の長さなど、一目見てもオニヤンマとは似ていない。オニヤンマは(オニヤンマ科であり)ヤンマ科に属さないことと併せて、分類上注意が必要である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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