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オピーオーン()、あるいはオピオネウス()は、ギリシア神話の神である。オーケアノスの娘エウリュノメーを妻とし、オリュンポスの原初の支配者といわれる〔ロドスのアポローニオス『アルゴナウティカ』1巻503~504。〕。名にオピス(蛇)の語を含むため、蛇の神と考えられている。日本語では長母音を省略してオピオンとも表記される。 == 神話 == シュロスのペレキューデースによると、かつて神々の間に戦争が起こり〔テュロスのマクシモス『哲学談義』4・4。〕、オピオネウスとクロノスは互いに軍を率いて戦ったが、そのさい両者はどちらかの軍をオゲノス(オーケアノス)に突き落とした方が勝者となり天を支配することができる、という約束をした〔オリゲネス『ケルソス論駁』6・24。〕。 この戦いはロドスのアポローニオスによるとクロノスの勝利に終わった。オピーオーンはクロノスと腕力を競って敗れると、妻のエウリュノメーとともにクロノスとレアーにオリュンポスの支配権を譲って、海の中に消えたという〔ロドスのアポローニオス『アルゴナウティカ』1巻503~506。〕。『アルゴナウティカ』の中でこの神話を語っているのはトラーキアの楽人オルペウスであるため、この神話はオルペウスの著書の断片であるとか、オルペウス教の神話であるといわれることがある。 さらにペレキューデースはオピオネウスの誕生や〔テュロスのマクシモス『哲学談義』4・4。〕、オピオニーダイ(オピオネウスの子供たち)に関する神話も書いたらしいが〔ビュブロスのピロン(エウセビオス『福音の準備』引用1・10、50)。〕、現存していない。 イギリスの詩人ロバート・グレーヴスは独自に再構築した原ギリシアの創造神話を「ペラスゴイ人の創世神話」として紹介しているが、そこではオピーオーンはペラスゴイ人の創造神話の神の1人だったと語られている。それによるとオピーオーンはエウリュノメーが北風を両手で捕まえ、激しくこすり伸ばすことで生まれたとされる。そしてエウリュノメーに欲情して交わり、宇宙卵をもうけ、卵の中から世界を孵化させた。しかしオピーオーンはエウリュノメーを差し置いて自らを世界の創造者だと主張したため、怒ったエウリュノメーに踏みつけられた上に牙を抜かれ、地下に追放されたという〔ロバート・グレーヴス、1・a~d。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オピーオーン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ophion 」があります。 スポンサード リンク
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