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オボー(, ''heap'')とはモンゴルで建てられる、一種のケルン(標柱)である。通常石または木で作られ、モンゴルの平原や平原にある小高い丘、あるいは山頂や峠のような高所に建てられることが多い。オボーはおもにチベット仏教の祭礼が行われる場所であるとともに、山岳信仰、テングリといった宗教的意味を示す役割を持つが、同時に境界標識や道標としての役割も持つ。 旅において道中の安全を祈願してオボーの周りを三周、時計回りに回る事が慣習である。普通は地面から石を拾いそれをオボーの上に積み上げる。また人によっては甘いものや金、ミルクやウォッカを供える場合もある。もし急いでいてオボーに立ち寄る時間がない場合は、オボーを通り過ぎる際にホーンを鳴らすことでも良いとされる。. オボーは、主に夏の終わりに催される山岳信仰とテングリズムのセレモニーにも使われる。参拝者は木の枝や棒をオボーに建て青い''khadag''(儀式用の絹のスカーフで空と空の精霊であるテングリを象徴している)を巻きつける。〔http://www.culture.mn/mongolia.php?recordID=khadag〕 そして火が燃やされ、踊りとオボーの北西に座った参拝者に続いて食べ物が供えられ、残りの食べ物で宴がひらかれる。 共産主義期のモンゴルでは、他の宗教と同じくオボー参拝は禁止されたが人々は秘密裏に参拝を続けた。〔EN060501B - The Human Body 1; Interview 2 - English 〕 == 関連項目 == モンゴルのいくつかの地域(ソム)では名前にオボーが使われている。 * Bayan-Ovoo, Bayankhongor * Bayan-Ovoo, Khentii * Bayan-Ovoo, Ömnögovi * Mandal-Ovoo, Ömnögovi * Saikhan-Ovoo, Dundgovi * Tsagaan-Ovoo, Dornod * Bayan Obo, in Inner Mongolia オボーに似たもの *ケアン(ケルンとも、Cairn) *イヌクシュク(イヌイットの道標、Inukshuk) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オボー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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