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オムスク出血熱 (オムスクしゅっけつねつ、''Omsk Hemorrhagic Fever''、OHF) はフラビウイルス科フラビウイルス属のウイルスによって引き起こされるダニ媒介性のウイルス性出血熱である。病名は、病原体がシベリア西部に位置するロシアのオムスクで最初に分離されたことに由来する〔。日本国内では感染症法で四類感染症に指定されている。 == 病因 == 病原体であるオムスク出血熱ウイルス (Omsk Hemorrhagic Fever virus, OHFV) は、フラビウイルス科に属するプラス鎖1本鎖RNAウイルスである。同じくダニ媒介性ウイルスであるロシア春夏脳炎ウイルスの一群に属する。オムスク以外にもノボシビルスク 、クルガン、チュメニで発生例がある。 自然界では齧歯類とマダニの間で感染環が維持されている。齧歯類ではミズハタネズミが主な自然宿主であるが、外来生物であるマスクラットにも感染が成立する。マダニでは ''Dermacentor reticulatus'', ''Dermacentor marginatus'', ''Ixodes persulcatus'' が主な宿主である。ヒトへの感染は通常、マダニに咬まれることによって起きるが、さらにマスクラットとの接触によっても感染が起きうる。マスクラットはOHFVに感染するとヒトと同様に症状を示して死に至る。この時、感染マスクラットの血液や糞、尿に接することでヒトへの感染が起きる〔。 1946年から2000年までの間に1344件のOHF患者が報告されており、97%が北半球の森林ステップで発生している。ほとんどの患者は4月から12月の間に発生し、最も発生が多いのは秋(9月から10月)で、これはマスクラットの狩猟期の直後にあたる〔。 後述のように、オムスク出血熱ウイルスは出血熱を引き起こしうるが、他のダニ媒介性フラビウイルスで出血熱を起こすことが知られているのはキャサヌル森林病ウイルスとその変種であるAlkhurmaウイルス、および一部の極東ダニ媒介性脳炎ウイルスの3つのみである。OHFVは系統的にはダニ媒介性脳炎ウイルスと近縁であり、両者の抗原性は交差性を持つが、その臨床的特徴は異なっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オムスク出血熱」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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