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オルトメトリクス : ミニ英和和英辞書
オルトメトリクス
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


オルトメトリクス : ウィキペディア日本語版
オルトメトリクス
オルトメトリクス()とは、学術論文の影響度を評価する指標のこと。学術雑誌の影響度を示すインパクトファクター (IF) や、研究者個人の被引用数を示すh指数などでは定量化しにくい観点から学術研究を評価するために2009年から2010年頃に提唱されるようになった考え方、およびそれに基づく代替的な指標の総称である。"alternative metrics"(代替的指標)の2語を組み合わせた造語であり〔坂東慶太「Altmetricsの可能性:ソーシャルメディアを活用した研究評価指標 」『情報管理』第55巻第9号、2012年、第638頁〕、2014年現在は和文中でも英字で記載されることも多い。
前述のIFやh指数は他の論文から引用された回数のみにより算出されるものであるが、これではいわば同業者による評価のみによっていることになるなど、後述するいくつかの問題が指摘されている。そこでオルトメトリクスはそれにとどまらず、知識ベースからの参照・閲覧回数・ダウンロード回数・ソーシャルメディアマスコミによる言及など、論文の社会的な影響度を示す様々な点を組み入れることにより、社会に及ぼした影響度を包括的かつ瞬間的に(引用者の論文の出版を待たずに)可視化することのできる指標である。
== 背景と特徴 ==
伝統的には、研究の成果を評価するにあたって、量については論文数が、質については他の学術論文による引用参照)の回数がそれぞれ指標として用いられることが多い。しかし、これのみに頼った方法では、論文の被引用回数と論文の長期的な価値の相関は強いものではないこと〔「被引用数、h-indexなど計量データに依存した研究者評価に警鐘 - スタンフォード大学化学科前学科長がAngew. Chem. Int. Ed.のEditorialで」 『ワイリー・サイエンスカフェ』 2012年4月19日〕、論文が引用され始めるまでのタイムラグ(数年)をはじめとする数々の問題点が指摘されている〔林和弘「研究論文の影響度を測定する新しい動き―論文単位で即時かつ多面的な測定を可能とするAltmetrics― 」『科学技術動向』2013年3・4月号 第20頁〕。また、学術雑誌(ジャーナル)の影響度指標にインパクトファクター (IF) が存在するが、これはいわゆる「ジャーナルレベル」の指標であり、個々の著者もしくは論文レベルの指標ではない。にもかかわらず、IFによる評価は手軽であるため、著者個人や研究機関の成果を評価するために頻繁に「誤用」されている〔「インパクト・ファクターの濫用にストップを|細胞生物学分野の主要ジャーナルが採択した宣言DORAに、Traffic誌が支持を表明」 『ワイリー・サイエンスカフェ』2013年6月6日〕。
こういった問題点は長年指摘されていたが、それに替わる良い手段の実現が困難であった。しかし2000年代に入って以降急速に普及したソーシャルメディア等によって社会の評判など、専門家以外への影響が測定可能になったこと(広域・社会性)や、専門家への影響のうち引用数のみでは測りにくかった部分へのリーチ(補完・代替性)、タイムラグのない瞬間的な影響(即時性・予測可能性)を測れるようになったことが、オルトメトリクスを可能にした〔。また、従来はIFなどにより代替されていた「論文レベル」や「著者レベル」の指標を提供できるようになった〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「オルトメトリクス」の詳細全文を読む




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