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オルドネス砲(オルドネスほう、英語:Ordóñez guns)は、要塞砲の一種で、スペイン軍砲兵隊将校のが19世紀に設計した。 == 特徴 == 口径は150mm〜305mm。アストゥリアスのトルビア兵器工場で制作され、プエルトリコ、キューバ、フィリピン、セウタなどの堡塁や本営の砲列に導入された〔''Journal of the United States Artillery'', (1898), Vol. 10, p.143.〕。ただし伝えられるところによれば、スペイン軍は防衛にあたってオルドネス砲よりも高い品質を持つが高価であったホントリア砲を通常は維持しており〔Shull (1901), p.130.〕、ハバナでは120〜160mmのホントリア砲が設置されていた〔United States Office of Naval Intelligence, (1892), p.90.〕。 後装式の大砲で、銃身はライフリングが施され、閉鎖機、トラニオンが取り付けられていた。閉鎖機構はフランス式また隔螺式のレバー作動型で、オブチュレイティング・リングはクルップ社設計であった〔Schull (1901), p.132-4.〕。 アメリカ海軍情報局の1892年報告では、オルドネス砲を他の同等の口径の大砲よりも威力は落ちるが、鋼鉄製ではないため廉価であると報告された〔United States, Office of Naval Intelligence (1892), p.90.〕。ハバナで押収された305mmのオルドネス砲と米海軍の12インチ全鋼鉄製の大砲との比較では、オルドネス砲の薬室は長く狭いため火薬が少なく、砲弾の速度は遅く、飛距離も短かった〔Schull (1901), pp.137-8.〕。 アメリカ軍はハバナ、マニラ、プエルトリコで150mmオルドネス砲を、ハバナ、マニラで240mmオルドネス砲を、ハバナで305mmオルドネス砲と210mm榴弾砲を押収した〔Congress (1902), Vol 4285, pp.648-51.〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オルドネス砲」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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