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オースチンA50ケンブリッジ (Austin A50 Cambridge)はイギリスの自動車メーカー、ブリティッシュ・モーター・コーポレーション (BMC)が1954年から1957年まで生産した小型乗用車である。 == 英国での歴史 == 当時のイギリスにおける典型的なミドルクラス・サルーンとして開発された。前輪独立懸架、後輪固定軸の後輪駆動というごくコンベンショナルな構造で、イギリスの保守的な中産階級ユーザー向けに手堅く設計されたモデルである。 先代モデルのA40サマーセットはデザイントレンド過渡期のモデルであったため鈍重さが目立ったが、ケンブリッジでは、やや腰高ながら機能性を改善した1950年代中期の典型的3ボックス・ノッチバックスタイルのセダンとなり、ボディ構造もセミ・モノコック構造に改められた。 またエンジンは、新設計のBMC・Bシリーズエンジンに刷新された。MGAやMG・ZBマグネットなどと共通の、当時のBMCにおける中級車用標準型4気筒エンジンである。このエンジン自体は、1947年に中型オースチンの戦後型として発表された「A40デヴォン」用に開発され、続く1952年のA40サマーセットにも継承されていた1.2Lエンジンを拡大した構造で、当時のナッフィールドとオースチンの合併に伴い、新BMCにおけるエンジン標準化施策の中で中型車用1.5Lクラスに位置づけられたものであるが、以後1970年代まで排気量拡大やベアリング数追加などの改良を受けながら、BMCおよび後身のBLMCにおける主力エンジンとして長く使われた。 4ドア4人乗りのセダンが先行して登場したが、1956年11月にパネルバンが、1957年5月にはピックアップトラックが追加され、両者は乗用車がA55/A60へと発展した後も1971年まで生産続行された。 本国ではボルグ・ワーナー製オーバードライブやManumaticと呼ばれた半自動変速機付きも選択可能であった。1956年10月にはタイヤが14インチから13インチに変更され、圧縮比が高められる変更を受けた。当時の英国The Motor誌の計測によると、最高速度118.4km/h、0-60マイル加速28.8秒、燃料消費10.1km/lという性能であった。 A50ケンブリッジはイギリス本国では約115,000台が生産された。また、同じスタイルで従来からの1242cc42馬力エンジンを持つ廉価版のA40ケンブリッジも同時に登場したが、こちらの生産台数は約30,000台と少なかった。 1957年1月、A50はテールが伸ばされトランクスペースを拡大したA55ケンブリッジに発展、1959年にBMC"ファリーナ"サルーンにモデルチェンジするまで約150,000台のA55が作られた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オースチン・A50ケンブリッジ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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