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オーストラリア先住民 : ミニ英和和英辞書
オーストラリア先住民[たみ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [せん]
  1. (n,adj-no) the future 2. priority 3. precedence 4. former 5. previous 6. old 7. late
先住 : [せんじゅう]
 【名詞】 1. previous priest or resident 
先住民 : [せんじゅうみん]
 (n) former inhabitant
: [じゅう]
 【名詞】 1. dwelling 2. living 
住民 : [じゅうみん]
 【名詞】 1. citizens 2. inhabitants 3. residents 4. population 
: [たみ]
 【名詞】 1. nation 2. people 

オーストラリア先住民 ( リダイレクト:アボリジニ ) : ウィキペディア日本語版
アボリジニ[たみ]

アボリジニ()は、オーストラリア大陸と周辺島嶼タスマニア島など。ニューギニアニュージーランドなどは含まない)の先住民である。
は、ラテン語で「最初から」を意味するフレーズ「」に由来し〔『リーダーズ英和辞典』(1984)「ab origine」「aborigine」〕、ラテン語で (アボーリギネース)は、古代ローマ人から見た中部イタリア先住民を意味した〔高津晴繁『ギリシア・ローマ神話辞典』(1960)「アボーリギネース」〕。英語の は、複数形 から逆成された単数形である。英語では意味が一般化し、原住民一般、あるいは土着の動植物なども意味し、例として、台湾原住民は と呼ばれている。
オーストラリア先住民という意味合いで使われることが多くなった。本稿でもその意味で用いる。
ただし「アボリジニ」に差別的な響きが強いため、現在では「アボリジナル」または「オーストラリア先住民」という表現も一般化しつつある。
== 歴史 ==

=== 起源 ===
アボリジニの先祖がオーストラリア大陸に上陸した時期は、遺物などの分析から5万年ないし12万年以上前(議論中で定まっていない)とされているが、それ以降にも段階的に人的流入があったとされている。外部地域と隔絶されたのは、遺伝子の研究によりそれほど古くないことが明らかになってきているほか、その祖先の系譜が解明されつつある。かつては形質人類学的にも不明確な部分が多く、骨格的特長から南インド系とする説や、スンダランド経由で渡来したとする説、またはアフリカから等々、諸説入り乱れていた時代があったが、現在では南インド系とする説が有力である。2014年時点で発見されているオーストラリア最古の人類の化石は、約4万年前のムンゴマンと呼ばれる男性である。
なおオーストラリア大陸は1万8千年前の最も近年の氷期においてユーラシア大陸と飛び石のように連なる島々により、現在よりもはるかに渡りやすい地域(これをサフル大陸とも呼ぶ)だったとも考えられている(国家としてのオーストラリア参照)。また、アボリジニはデニソワ人の遺伝子を受け継ぐ数少ない現生人類とも言われている。
オーストラリア大陸が現在のような状況になって以降は、ヨーロッパ人の到来まで、オーストラリアは外界から隔絶された場所だったという認識が強い。しかし、近年はこれを覆す研究結果がいくつかある。約4000年前には豪州大陸へと渡った古代のインド人とアボリジニとが混血していたという研究結果がある。アボリジニの伝承には、ヨーロッパ人の来訪以前からも、どこからかやってきた黒人や白人たちと交流があったとの話が伝わっており、中東アフリカからオーストラリア北部を訪れる船乗りがいたと推測する者もいる。アボリジニが残した壁画には、インドネシア方面の特徴を有する帆船が描かれており、交流があったことを示唆している。
オーストラリアは不毛の大陸とされ、農耕に適した種類の食物となる植物がユーラシア、南北アメリカ、アフリカと比べ遥かに少なく、家畜に適した固有の動物も一切存在せず(アボリジニはユーラシア大陸から原始的なイヌのみを導入し、家畜としていた。この原始的なイヌの子孫が現在のディンゴである)、また極度の乾燥地帯で、気候の変動も一年周期とは限らず不規則であるなど、他に類をみない過酷な条件が揃う大陸でもあり、文化的に孤立を余儀なくされた。 その地理的条件から、人種的に他の大陸と隔絶され、それらが混血を繰り返しながらオーストラリア全土に広まる過程で、様々な固有文化が派生したとされる。今日ではオーストラリア到着以後も、一部の集団ではポリネシア人やパプア人オーストロネシア人との部分的混血が見られる。
一括りにアボリジニといっても、多数の部族から成立っており、言語的な調査から26~28程の系統に分類されているが、相互の文化的差異は多い。主な部族に、アナング族(エアーズ・ロック近辺に先住)やジャプカイ族ケアンズ・キュランダ地域に先住)がある。
アボリジニのY染色体ハプログループは、出アフリカ後インドを経由したやってきたC1b2b(C-M347)が60%、ニューギニアなどに多いK系統が22%見られる〔Hudjashov, G.; Kivisild, T.; Underhill, P. A.; Endicott, P.; Sanchez, J. J.; Lin, A. A.; Shen, P.; Oefner, P.; Renfrew, C.; Villems, R.; Forster, P. (2007). "Revealing the prehistoric settlement of Australia by Y chromosome and mtDNA analysis". Proceedings of the National Academy of Sciences 104 (21): 8726–30. doi:10.1073/pnas.0702928104. PMC 1885570. PMID 17496137.〕。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アボリジニ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Indigenous Australians 」があります。




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