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オーランド諸島 : ミニ英和和英辞書
オーランド諸島[おーらんどしょとう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ラン : [らん]
 【名詞】 1. (1) run 2. (2) LAN (local area network) 3. (P), (n) (1) run/(2) LAN (local area network)
: [しょ]
  1. (pref) various 2. many 3. several 
諸島 : [しょとう]
 【名詞】 1. archipelago 2. group of islands
: [しま]
 【名詞】 1. island 

オーランド諸島 : ウィキペディア日本語版
オーランド諸島[おーらんどしょとう]

オーランド諸島(オーランドしょとう、スウェーデン語: , フィンランド語: )は、バルト海ボスニア湾の入り口に位置する6,500を超える島々からなるフィンランド自治領百瀬2008、p.136。〕。住民のほとんどはスウェーデン系で、公用語スウェーデン語。自治政府の旗はスウェーデンの国旗の意匠である青地に黄色の十字架に、フィンランドの国章に使用されている赤を加味したものとなっている。フィンランドでは、他のと同じく'と書かれるため、日本語でもオーランド(自治)県と表記されることもある。また、2010年1月1日に、オーランドを含むフィンランドの全州が廃止されるまでは、他州と同様に'とも書かれたため、オーランド(自治)州と書かれることもあった。と書かれるため、日本語でもオーランド(自治)県と表記されることもある。また、2010年1月1日に、オーランドを含むフィンランドの全州が廃止されるまでは、他州と同様に'とも書かれたため、オーランド(自治)州と書かれることもあった。とも書かれたため、オーランド(自治)州と書かれることもあった。
== 歴史 ==
オーランド諸島はフィンランドの一地方としてスウェーデン王国に帰属していたが、1809年ロシア帝国との戦争に敗れたことからフィンランドが割譲されたため、オーランド諸島もフィンランド大公国の一部としてロシア領となった〔。
1854年クリミア戦争に参戦したイギリスフランスはスウェーデンの参戦を確実にするため艦隊を派遣して同地のロシア軍を攻撃するが、これに対してロシアは、を雇い、新兵器の機雷を使ってバルト海を封鎖する。被害拡大を憂慮したスウェーデン政府は中立政策を取ったが、英仏政府はさらなる参戦を促した。クリミア半島でのロシアの敗勢を見たスウェーデン政府はようやく参戦の意志を顕したが、すでに戦争は終結に向かっていた。
1856年のパリ講和条約によって、国境地帯であったオーランドは非武装地帯に指定された〔百瀬2008、p.137。〕。しかし第一次世界大戦の勃発とともにロシアは条約に違反してオーランドの要塞化を開始した〔。
大戦末期になるとフィンランド本土においてロシアからの独立の気運が高まり、これと並行するようにオーランドにおいてもフィンランドからの分離とスウェーデンへの再帰属を求める運動が起こり、フィンランド独立間近の1917年には、オーランドの代表がスウェーデンへの統合を求める嘆願をスウェーデン王に提出するに至る〔。オーランド分離を阻止すべく、1920年にフィンランドはオーランドに対し広範な自治権を付与するオーランド自治法を成立させるも、オーランドは逆にスウェーデンに対し、島の帰属を決定する住民投票を実施できるように要請し、両国間の緊張が高まる結果となった〔。このため、スウェーデンは国際連盟にオーランド問題の裁定を託し、フィンランドもこれに同意した〔。
1921年に、国際連盟の事務次官であった新渡戸稲造を中心として、オーランドのフィンランドへの帰属を認め、その条件としてオーランドの更なる自治権の確約を求めたいわゆる「新渡戸裁定」が示された。これらは両国政府の具体化作業と国際連盟の承認の後、1922年にフィンランドの国内法(自治確約法)として成立し、オーランドの自治が確立した〔。
現在フィンランド政府によって、スウェーデンへの復帰を認められているが、帰属国を問う住民投票では現状を望む人が半数を超える。スウェーデンに復帰すれば一つの県にすぎないが、フィンランドのもとでは大幅な住民自治を認められ、海洋地域であるオーランドにとって非常に自由が利くからだとされる〔百瀬1996、p.100。〕。また、現在ではスウェーデンとフィンランドは共にシェンゲン協定加盟国であり、国境を意識せず自由に往来が可能であるという事情もある。スウェーデンのストックホルムとフィンランドのヘルシンキトゥルクを結ぶフェリーのほとんどが主都マリエハムンの港に寄港する。距離的には、フィンランドよりスウェーデンのほうが近く、諸島の最西部と対岸のスウェーデンを結ぶ最短距離の航路だと、所要時間は2時間ほど。また、航空便もストックホルムとヘルシンキ、トゥルクから飛んでいる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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