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カイネウス(, )は、ギリシア神話に登場する人物で、テッサリアー地方のラピテース族の王である〔『ヘーラクレースの楯』179。〕〔アクーシラーオス断片(オクシュリュンコス・パピルス)〕。主にエラトスの子とされるが〔〔オウィディウス『変身物語』12巻。〕〔ヒュギーヌス、14。〕〔ヒュギーヌス、172。〕〔ヒュギーヌス、242。〕、コローノス〔アポロドーロス、1巻9・16。〕、あるいはアトラクスの子とする説もある〔アントーニーヌス・リーベラーリス、17。〕。アルゴナウタイの1人であるコローノスの父で〔ロドスのアポロニオス『アルゴナウティカ』1巻57。〕、トロイア戦争に参加したレオンテウスの祖父にあたる〔『イーリアス』第2巻。〕。 もともとはカイニス(, )という名前の女性だったが、性転換によって男性になったとされる〔〔トラレスのプレゴーン『驚異譚』断片37。〕〔ハドリアヌス帝時代(在位:117年 - 138年)の歴史家・トラレスのプレゴーン(en)によるとヘーシオドス、ディカイアルコス(en)、クレイタルコス(en)、カリマコスが同様の伝説を伝えたとしている(『ヘシオドス 全作品』p.369〜370)。〕〔。加えて、男となったカイネウスは不死身の肉体を持っていた〔〔〔〔アポロドーロス、適用(E)1・22。〕。 カリュドーンの猪狩りや〔オウィディウス『変身物語』8巻。〕〔、一説にはアルゴー船の冒険にも参加したといわれる〔。 == 神話 == ===変身譚=== オウィディウスの『変身物語』によれば、カイニスはテッサリアーで最も美しい乙女で、多くの求婚者がいたが、どんな男が現れてもカイニスは夫に選ばなかった。あるときカイニスが海岸を歩いていると、海神ポセイドーンが現れ、彼女を強姦した。ポセイドーンが償いとして願いを何でもかなえると言ったところ、カイニスはこんな酷いことが2度とないように男に変えてほしいと願った。そこでポセイドーンはカイニスを不死身の身体をもつ男に変えた〔。 別の伝説によると、ポセイドーンは強姦ではなく、カイニスから合意を得ることができたとされる。カイニスはポセイドーンの求愛に応えるかわりに、決して傷つかない不死身の男に変えてくれることを願った。ポセイドーンはこの願いを聞き入れ、カイニスを不死身の男に変えた〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カイネウス」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Caeneus 」があります。 スポンサード リンク
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