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カイヤン : ウィキペディア日本語版
カイヤン

カイヤン(学名:''Pangasianodon hypophthalmus'')は、ナマズ目パンガシアノドン科に分類される魚類。熱帯魚として飼育される他、食用魚として漁獲および養殖される。
== 特徴 ==

水域の中層を悠々と泳ぐ魚であり、目は発達して左右に張りだしている。
黒く光沢のある背面と、白地の腹に入る黒い三本縞を特徴とする。しかしながら、幼体のうちは黒というよりは銀色に近い縞模様であり、見る角度を変えると青や群青に美しく光る。
原産はチャオプラヤ川メコン川流域で、東南アジアの他の河川にも養殖目的で移入されている。生育に適した環境はpH6.5-7.5、硬度2.0–29.0 dGH、水温22–26 °Cで、メコン川のような水深の十分にある大きな河を好む。ミャンマーエーヤワディー川インドネシアマレーシアマレー半島)に移入されて定着している。
カイヤンは河が氾濫する季節になると水量が高いうちに上流に移動して産卵し、水がひく頃に下流に戻るという渡りをする。下流への渡りは水量の減少によって引き起こされるらしく、洪水の季節の終わりになると再び下流に還る。 渡りの時期は水系によって異なり、メコン川では5月から7月にかけて上流に移動し、9月から12月にかけて下流に戻る。コーンパペンの滝の南では、上流への渡りは10月から2月にかけて起こり、11月から12月にピークを迎える〔。
原産地では上流から移動してくる幼魚を捕獲し、生け簀に入れて育てる養殖(蓄養)が行われる。タイラオスカンボジアベトナムでは食用である他、欧米にも輸出されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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