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カエルツボカビ
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カエルツボカビ ( リダイレクト:カエルツボカビ症 ) : ウィキペディア日本語版 | カエルツボカビ症[かえるつぼかびしょう]
カエルツボカビ症(蛙壷黴症、カエルツボカビしょう)は、ツボカビの一属一種の真菌カエルツボカビ ( Longcore et al., 1999) によって引き起こされる両生類の致死的な感染症である。野生の個体群でのこの疾病に対する効果的な対策は存在しない。ただし、カエルの種によって感受性は異なり、アフリカツメガエル (''Xenopus laevis'') やウシガエル (''Rana catesbeiana'') は感染しても発症しない。 == 概要 ==
カエルツボカビ症は、上記のカエルツボカビが、カエルの体表に寄生・繁殖し、カエルの皮膚呼吸が困難になる病気である。発病すると食欲の減衰が見られ、ひどくなると体が麻痺し、死ぬこともある。 この病気は北米西部・中米・南米・オーストラリア東部で劇的な両生類の減少あるいは絶滅を引き起こしてきた。この病気は世界的な両生類の生息数と、世界の両生類種の30%もの種数の減少に関連している〔Stuart, S. N., J. S. Chanson, ''et al.'' (2004). "Status and trends of amphibian declines and extinctions worldwide." Science 306: 1783-1786.〕。減少のうちいくらかはこの菌によるものと信じられているが、感染に抵抗している種もあり、またいくつかの個体群が感染が低レベルで持続して生き延びていることも報告されている〔Retallick, R. W. R., H. McCallum, ''et al.'' (2004). "Endemic Infection of the Amphibian Chytrid Fungus in a Frog Community Post-Decline." PLoS Biology 2(11): e351.〕。研究室での調査では、この菌は高温ではあまり活動しないとされており〔Berger, L., R. Speare, ''et al.'' (2004). "Effect of season and temperature on mortality in amphibians due to chytridiomycosis." Australian Veterinary Journal 82: 31-36.〕、また感染したカエルを高温に晒せば菌を殺せるとも言われている〔Woodhams, D. C., R. A. Alford, ''et al.'' (2003). "Emerging disease of amphibians cured by elevated body temperature." Diseases of aquatic organisms 55: 65-67.〕が、素人判断は薦められない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カエルツボカビ症」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Chytridiomycosis 」があります。
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