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カエンタケ : ウィキペディア日本語版
カエンタケ

カエンタケ(火炎茸・火焔茸、''Hypocrea cornu-damae'')は、ニクザキン目ニクザキン科ニクザキン属に属する子嚢菌の1種である。極めて強い毒性を持ち、食べると死亡することがあり、触ることすら危険である。
== 形態 ==
子実体は真性の子座の形態をとり、単一もしくは基部から2 - 3本ないし10数本程度に分岐することがあり、地表近くで枝分かれして指状の分枝が株立ち状をなし、あるいは上方で分岐して厚みに富んだ鶏冠状を呈する。基部付近における径10 - 15 mm程度、各分枝の径は3 - 7 mm程度、子実体全体の高さは10 cmを超えることもある。表面は肉眼的には平滑、ほぼ全体が鮮赤色(基部付近は淡橙色あるいは淡い黄色を帯びる場合があり、先端は時にやや白っぽい)。乾燥時には濃い臙脂色またははやや黒ずんだ赤紫色になる。肉はやや硬くてもろく、乾けばコルク質となり、内部組織は白色で空気に触れても変色しない。基部以外のほぼ全面に、ほとんど完全に埋もれた状態で子嚢殻を生じるが、不稔部分との境界は不明瞭である。
子嚢殻は広楕円形で、子実体の表面にはほとんど突出せず目立たない。子嚢は円筒形で先端はやや平ら(載頭状)となり、8個の子嚢胞子を1列に生じるが、成熟時には子嚢内部で分裂して16個の二次胞子 (part spore; secondary spore) になる。側糸は認められない。二次胞子はほとんど無色あるいはかすかに淡黄褐色を呈し、一端が平らな広楕円形ないし卵形、平らな面以外の表面は比較的粗い疣に覆われる。子実体の組織外層は厚さ50 μm程度で、多角形で赤橙色を呈する細胞群で構成されている。子座の内部組織は、無色で壁が薄い菌糸で構成された絡み合い菌組織をなしている。
無性世代はグリオクラディウム・ウィレンス型 (''Gliocladium virens''-type) で、フィアライドは先端が細まったアンプル状をなし、主幹菌糸から分岐した短い側枝状菌糸の先端部に密集して形成される。分生子は類球形・薄壁でほとんど平滑またはかすかに粗面、一端がやや平ら(載頭状)となり、淡緑色を呈する〔Doi, Y., 1973. Revision of the Hypocreales with cultural observations V. ''Podostroma giganteum'' Imai, ''P. cornu-damae'' (Pat.) Boedijn and ''Hypocrea pseudogelatinosa'' sp. nov. Reports of the Tottori Mycological Institute (Japan) 10: 421-427〕。ただし、分生子の色調は培養開始から長時間を経過すると次第に淡色となり、1年ほど培養したものではほぼ無色になるという。また、培養下での厚壁胞子の形成は認められない〔Doi, Y., 1967. Revision of the Hypocreales with cultural observations III. Three species of the genus ''Podostroma'' with ''Trichoderma'' or ''Trichoderma''-like conidial states. Transactions of the Mycological Society of Japan 8:54-57.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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